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野茨の冠 6

シリーズものパラレルです。
前シリーズは解説と目次を参照下さい


****


「あれ、帰って来た。」
飛鷹が、ナツを見て、奏江に声をかけた。
「おかえり、早かったじゃない?」
ナツは肩をすくめる。
奏江が蓮に場所を教えていたということは、蓮が奏江に連絡をとったにせよ、二人にはつながりがあるということ。・・兄さん達と高校が一緒だからね。
たぶん、奏江はナツの知らない蓮を知っているのだ。

「そう、お隣さんは一度お会いしたかしらねぇ。奥様がモデルさんで、ホントに綺麗な方だったわ。」
美人女優な上杉夫人がそういうなら、説得力もあるというか。
厭味無くさらりと言う。
「東欧系ていうのかしら、ミステリアスな雰囲気で、日本人とは違うわとしみじみしたもの。」
「確かにね、背も高かったし。」
上杉氏が相槌をうったので、そこで、ナツは蓮が、生粋の日本人でないことを知った。
だから、、アメリカに両親がいるのだ。
「彼も背が随分高いわね。」
夫人が笑みかけたので、ナツも微笑んで返す。

次から次へ。
蓮がナツに話してこなかったことを、知る。
アメリカに連れて行かれていたら、今頃その両親に会って驚いていたのはナツだろう。

私が知ろうとしなくちゃ、何もわからない。

「あ〜、そうよね、ごめんなさい。」
部屋にもどって、奏江がナツに謝って来た。
ナツの予想通り、奏江の兄経由で、蓮は奏江にコンタクトをとったのだという。
「お兄さん、親しかったの?」
「いいえ?クラスメートってぐらいって言ってたわよ。ただほら3年次のクラスだから、卒業後の連絡先とかあるじゃない。」
あ、とナツも思い出す。
「高校生の敦賀さん、か。」
「あんまり話しないの?」
奏江の問いにナツは苦笑した。
「大学のことだけ、かな。」
「そっか。」
着替えをたたみながら、二人は少し黙る。

「あんまり、いい思い出ないのかもね。」
ナツはそう切り出した。
つい数ヶ月前まで、高校生だった自分が高校時代を振り返りたいとは思わないのだから。
「まあね。」
奏江が何気なく、同意した。
「ほら、あの、村雨さん、、仲良く無いみたいだし。」
ちらり、様子を伺いながらナツは切り出す。
「あ、ああ、そうよね。気になっちゃうわよね。」
奏江がワタワタとたたんだ衣服をしまい始める。
「?」
「えっと、その話、私がしちゃっていいのかなって。」
眉を顰めて、奏江が言う。
「そんな、深刻なこと?」
「深刻っていえば、深刻だし、、、」
言い淀むことの少ない奏江が、腕を組んでしまう。

「北澤さんて、女子校でしょ?荒っぽい話なんて、びっくりするんじゃない?」



*****
短いですが、ちょうどキリかなと。
久しぶりのナツちゃん。


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