[B.P.D.] 鬼のパンツ Round9

B.P.D参加作
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〜〜〜〜

何気無く聴こえる鼻歌。
それが何かご機嫌な雰囲気の村雨から発せられているのに、蓮は気づいた。
Tragic Marker撮影中の村雨はしょっちゅうつっかかってきていたから、何か新鮮だ。

「・・強いぞ〜」

小さく呟いている様で、歌詞なのか?と思う。
「フニクリ・フニクラ?」
あれは山登りじゃなかったっけ?
なにか耳馴染みの良いメロディに蓮は苦笑する。
村雨なりのなにかがあるのかと、思った。
だから、それよりも、彼の機嫌の良さが気になる。

緒方監督の前で、台本を手に集まっていたラブミー部の三人娘はオーディションの時の制服姿。
真剣な顔つきで、緒方と話しているのは、何か微笑ましい光景でもあった。
「すっかり3人娘で定着だよなぁ。」
社が話しかけて、蓮は少し首を傾けた。
「そういえば、いつまにか、ラブミー部は3人なってたんですね。」
オーディションのときに、千織が自己紹介して、蓮も社も改めて知ったのだ。
ラブミーツナギが3人で見たときに疑問を持たなかったのも、振り返れば、不思議なことで。
「しかも違う所属事務所から、志願入部って、なぁ。」
ラブミー部のコンセプトが社長の中でかわってんのかなぁと、社が呟いた。
「そもそもは、事務所への予備所属、、みたいな扱いでしたね。」
蓮は苦笑する。
「愛の欠落者」ね。
にこにこと何かを説明する緒方にたいして、3者3様の反応。
社長が面白がって彼女達を弄るのも仕方ないような気さえする。


「村雨さん、それって、「鬼のパンツ」ですか?」
撮影が始まって、その合間のこと。
村雨に話しかけたのは千織だった。
「え?」
「その鼻歌なんですが。」
「あ、知ってるんだ?」
にっと村雨が笑う。
「ええ、まあ。」
「これってさ、一度聞くと頭をまわんない?」
「ええ、なので、困ってるんですけど。」
少し、ぎょっとして村雨が千織をみてひいた。
「そりゃ、申し訳ない。」
「いえ、あの、私より、琴南さんが。」
千織が撮影中の奏江に視線を移す。
「あ、そう、なんだ。」
固まった村雨に千織はにこりと微笑んだ。
「余計な事をすみません。」


「最上さん。」
蓮とキョーコは、何とはなしに村雨とは距離を取りながら二人で並んで立っていたのだが、村雨と千織の会話はよく聞こえていた。
「鬼のパンツ、って?」
朝から気になっていた、村雨の鼻歌。
「ふぇっ?」
キョーコはキョーコで大声を上げてしまいそうになり、息をのんだ。
「鬼のパンツ」
その単語もメロディーも、今のキョーコには聞きたいものではない。
今朝の悪夢がまた、蘇る。
しかもその肝心要の人を前に、その人から発せられればもう、悪夢の実現が近い気がしてしまった。
・・・こ、これは予知夢だったのっ?!
何気なくにこりと微笑む蓮の顔を見上げて、キョーコは固まった。

「それはドウヨウの事、でしょうか。」

「え?」
・・動揺?
蓮は少し困って、キョーコに聞き直す。
そして、キョーコが益々困った顔になったので、ふと自分が「パンツ」と言っていた事に改めてガッカリした。
「いや、ごめんね。」
「へ?」
「いやその、答えに困るようなことを聞いたんだよね、ごめん。」
右手を顔に当てて、ちらりとキョーコを見たその蓮の表情。
キョーコはドキンと顔を赤らめる。
・・・な、なんでそんな可愛いんですかぁぁぁ?
・・・ていうか、敦賀さん、「鬼のパンツ」を知らないんだ。
・・・だからって、だからって、あれを歌う訳には。
「そんなたいそうな事では、ないのですが、ちょっと、ワタクシからはその。」
「うん、わかったから。」


「れ〜ん、何いちゃいちゃ話してたんだ〜?」
社がにやにやと手袋を外しながら蓮に近寄る。
キョーコは撮影シーンで、蓮は一人ぼんやりとその姿を眼で追っていたその時。
「いちゃいちゃって。」
「で、何話してたんだ?」
蓮はふうとため息をつく。
「社さん、鬼のパンツって知ってます?」
「あぁ〜知ってるけど、なんで?」
「いや、今朝から、村雨くんが鼻歌で歌ってて、ちょっと気になったって話です。」
社が怪訝な顔になり、ため息をついた。
「なんだよ。楽しそうに他人の話か。ま、二人とも彼にはちょっと色々あるんだもんな。」
「・・・。」
蓮はやっぱり後でネット検索をしようと、社から聞き出す事をやめた。


「やっぱりさ、強そうなパンツ大切だよなっ。」
村雨が楽しそうに田亀に話しかけている。
オーディションで選ばれた3人目。
元族から、ボクサーに転身という田亀は、村雨にとっては友情を温める格好の相手なのだろう。
「強そうな、パンツっすか?」
「そ、俺は男だっていうさ。」
「あ〜、オーディションのときの村雨さん、男って感じだったっすね。」
「だろ〜、もうあのブランド俺の守り神だかんね。」
にかっと笑いあう彼らには、何か通じ合うものがあるらしい。
「おっ、敦賀くん!」
蓮の視線に、村雨が人なつこい顔を向けた。



*****
あああ何かなんか、崩壊していっている気がする、、、ごめんなさい〜
次回、ええ、村雨くんが熱く語るB.P.?






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