スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

web拍手 by FC2

敦賀くんと貴島くん/3

B.P.D参加作
☆B.P.Dの詳細は本部へ(「まことしやかに」ちょび様宅)



「あれれ?」

それは俺にとって厄日の始まり、だったかもしれない。
ドラマの撮影で、T.B.Mにきていた。
休憩にここの食堂で、軽くなんか摘んどこうとマネージャーといそいそ出てきたのだ。
そして、出くわした。

廊下でいがみ合う男女。
京子ちゃんと、なんかミュージシャンの野郎。
ちらちらと皆が遠巻きにしているのに、二人は関係ないらしい。
オロオロしているのは、マネージャーか?

「京子ちゃん?」
よせばいいのに、俺は声をかけてしまった。
そもそも、女の子に脅しをかけるような男は最低であって、負けていなくても、知り合いの女の子であれば、ちょっとその場をやめさせたいとは思うわけで。
「あっ、お疲れさまです。」
キョーコちゃんが慌てたようにぺこりとお辞儀をし、男は俺に振り返った。
・・見た事ある、えっとなんていったかな、
野郎に興味がないせいだ。
「お疲れさま、どうしたの?」
好感度フル稼働で優しく尋ねる。

「どうもこうも、お騒がせしてすみません。」
京子ちゃんは困った顔だが、、、やっぱり綺麗になったな、と思う。
「うん、あまり褒められた事じゃないね。」
金髪に化粧した顔が俺を見る。
まだ若いなぁ、10代?
「あの、コイツと話をしているだけなので。」
慇懃無礼な態度。
女の子をコイツ呼ばわりは、いただけない。
「トラブルにしか見えなかったけど?」
「ほら、尚。ちゃんと挨拶して、もうスタジオにはいらなきゃ。」
間にオロオロしていた女性マネージャーが入って、俺にぺこっとお辞儀する。
「わかったよ。でも、キョーコ、俺は納得してないからな!」
ずかずかと歩き去っていく姿に、俺は小さくため息をつく。

「京子ちゃんは休憩?」
「は、はい。」
「俺もさ、休憩でちょっと食べるんだけど、つきあわない?」
「ありがとうございます。」
ちらりと俺の後ろにいた俺のマネージャーを確認している。
たぶん、彼は大丈夫とにっこりしたのだろう。京子ちゃんの表情が和らいだ。

「へえ、幼なじみね。」
テーブルについて、一息入れた所で京子ちゃんは、彼をそう説明した。
まあ、だったらわからなくもないか。
「ご心配おかけして、すみません。」
「うん、まあ。」
なんだか、敦賀くんがいろいろ牽制する理由が、わかるような気がする。
畑ちがいとはいえ、業界に幼なじみの男ね。
「京子ちゃんは色々と面白いね。」
「へ?」
可もなく不可もない感じの子だったのになぁ。

「ほんとの小悪魔、かぁ。」

「は?」
京子ちゃんの眼がまんまるになった。
まるで無自覚なのか、天然なのか、はたまた、これが計算ずくだったら、かなり悪い子だな、などと思う。
「あれ?知らない?」
「何をですか?」
恐る恐るたずねる京子ちゃんに、ついからかってみたい気がしてしまった。

「敦賀くんの彼女は相当な小悪魔って。」

ガシャン!
真っ青な顔になって、カップをテーブルに落とす京子ちゃん。
「な、な、なんですか、それ。」

・・ありゃ、またストレートな反応だな。

「なんですかって、」
「なにかな?」

上から落ちてきた低い声。

「やぁ、敦賀くん。」
京子ちゃんの横にすぅっと座る敦賀くん。
「お疲れさまです、貴島くん・・最上さんもおつかれさま。」
「お、お疲れさまですー!」
京子ちゃんは椅子から勢いよく立ち上がりそうになり、敦賀くんにおさえられる。
「休憩所だからね、静かに。」
しぃっと人差し指と立て、京子ちゃんに顔を寄せた敦賀くんの貌は、、男の俺でもぞくっとしてしまう。
・・・こんなバレバレの態度なのに、誰も気付かないのか?!
ひぃ
その貌を向けられた京子ちゃんは、どちらかというと、お化けをみたかのように引き攣った顔で背を仰け反らせて後じさっている。
・・・京子ちゃんのリアクションは、、恋する乙女では、、ないな。だからか。

「逃げる子うさぎ、追う狼?」
あ、しまった。声にでてた。
敦賀くんが横目で睨んだ。
ヒィ怖。

「あ、、そだ、あのパンツさ、何処で買ったの?」
ひらめいた窮地脱出の糸口。
一瞬の間。
敦賀くんと京子ちゃんが揃って俺を見る。
「?」
「トイレであった時に履いてたヤツ。彼女セレクトなんでしょ?」
「は?」
京子ちゃんが一瞬にして、こんどは茹でダコみたいに真っ赤になる。
そして、敦賀くんの表情が固まった。

・・・しまった。

「は、破廉恥ですぅぅっぅぅ!!!!」
がたーん!
椅子を倒して京子ちゃんが立ち上がり、走り去っていった。

「お、おわなくていいの、、かな?」
無表情の敦賀くんに、俺はおそるおそる声をかけた。
「追ったら、、、ばれますよね。」
「あ、そうだね、ちょっと、それは、、、まずいか。」
がしょん
そんな音がしたかのように項垂れる敦賀くん。
「彼女、、知らなかったんです。」
「え?何を?」

「数字の意味」

・・・・・・
いや、そんなこと、きかされても、、、俺に、どうしろと?




*****
タイトル、「貴島くんの災難」とかえようかな〜
楽しく変な方向へ暴走中です。






関連記事
web拍手 by FC2

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

message
場内整備を勉強しておりますが、不行き届きがあって申し訳ありません。何かのご連絡等は<読者様相談窓口>にコメントをお願いいたします。よろしくお願いいたします。
最新記事
counter
カテゴリ
flyaway news twitter
ブログとHPの更新状況とちょっと呟き フォローはご自由にどうぞ!(フォロー返しはあまりないかも)
Link
上部のサイト様は相互リンクいただいてます。 マナー携帯でご訪問くださいませ。 下部のサイト様は大好きサイト様で、リンクフリーに甘えさせていただいてます!!
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。