name 24b

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迷走して、一度公開した24話を取り下げました。ゆえにbがついてます。
ぐるぐるした結果、こんな展開になりました。着地点がみえたかも〜
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ふんわりした薄いピンクのドレス。
あのCMの衣装だ。
間近に見て驚く。
あの表情でルージュを引くまでは、いつもの彼女で。
可愛らしくもあり、綺麗だけれど、あの鏡にむかって微笑んだ顔とは違う。
「よろしくお願いします。」

『緊張してますよ?明日がいちばん大変・』
久しぶりに彼女の料理を堪能した昨夜。何かしていないと落ち着かないと、キョーコはキッチンにほぼ籠る勢いだった。料理の品数も豊富なら、やれデザートだの明日のお弁当だと、動き回っていた。
彼女がフランス語で話し続けているのも、緊張のせいか。
『俺も落ち着かないから、、こっちに来て。』
声をかけたぐらいでは、止まりそうもない。彼女の手元が空いているのを確認して、後ろから抱き締める。
『キョーコなら大丈夫だから、ね』
『・・・あ、ありがとう、久遠』
抵抗せずにいるなぁと思ってみれば、首筋まで真っ赤になっていた。フランス語か英語で話すときは彼女は普通に「久遠」と呼んでくれる。
つい、嬉しくなって、口づけを落とす。
「ひゃっ」
悲鳴は短く終わって、くるっと向き直り真っ赤な顔のまま微笑んだ彼女に、理性がとびそうになった。

ティナが帰って佐野さんが現場に復帰。彼女の復帰後の第一声は、「キョーコと一緒に買い物や寄り道をして帰るように。」だった。彼女が日本で仕掛けていた「語学学習」という場をマスコミにアピールしてという主旨。だから、撮影所からの帰り道も英語かフランス語かの会話になる。ファッション誌の取材をいれまくって、映画の宣伝もするものだから、スキャンダル扱いしてもつまらない状況を作り上げる事になったのだろう。華粧の宣伝部も好意的だ。
そのおかげで、ちょっとした隙間時間にもショッピングや公園を散歩したり、楽しい時間が増えた。ちょっとしたことに笑って、彼女がどんなものが好きでどんなものが苦手なのか、わかることが増えていくのが嬉しくて。

「年相応な感じがする。」
社さんが、からかうでもなく、真面目にそう言った。
双方のマネージャーも交えての夕食会で。
佐野さんと後片付けにキョーコがキッチンに消えてからの会話。
「キョーコは俺より大人ですよ?」
「うん、キョーコちゃんじゃなくて、お前が年相応に見えるんだ。」
「年相応、ですか。」
「前に言わなかったっけ?」
社さんがグラスをあおる。社さんも最近になって、違う顔が見えることが増えた。
「LMEに入って、お前のマネージャーになってさ。会ってびっくり。十代ですか?って。」
「そう、でしたね。」
「だからさ、キョーコちゃんに意地悪するお前を見るまで、俺の中ではエイリアンみたいでさ。」
ぷっと社さんが笑う。
「だから、この状況は俺には嬉しいんだ。」
「ずいぶんとからかっていただきましたからね。」
「ただ、この先、どうしたい?」
社さんの声も表情は真面目だ。
「えっ。」
「この撮影が終わったら、こんな生活はもうできないと思う。映画のオーディションも何本か、いい手応えがきてるから、ロスに行く可能性は高いよ。・・・キョーコちゃんは華粧があるから。」
「なんとかするしかないです。こうやって共演できる機会が増えるように。」
「うん。そうだな。」



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クライマックスの撮影日に回想してしまっているので、場面があちこちにとんでます。
なんかうまくまとめたかったんですけど。
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