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純情と理性 9

「君が好きだ。」
蓮はキョーコを見つめる。
「大好きだよ。」


「純情と理性」
蓮とキョーコの場合-3


キョーコの瞳が見る間にうるんで、たまっていった涙が、すうと溢れて流れた。
いつもなら、泣かせてしまったと狼狽えるのに、蓮はそれを、綺麗だと、見惚れてしまう。
「私、、」
「用もないのに、電話したり、、メールしたり、、」
グシッっとキョーコが手の甲で涙を拭う。
「手を繋ごう、って言わなくても、、当たり前みたいに、、手を繋げるようなりたい。」

蓮はキョーコを不意に抱きすくめた。
愛しくて堪らない。

「私も、、ぎゅってしたい。」
少し震える声。

「して。」
蓮は耳許に囁くように応える。

すっとでもぎこちなく背にまわるキョーコの手。ぎゅっとその手に腕に力がかかる。
細くて、なのに、胸に堪える。
もっと接触を求めて、蓮はキョーコをさらにぎゅっと抱き寄せた。
お返しのようにキョーコが力を込める。
蓮の腕の中にすっぽり納まるその柔らかくて愛おしい存在が、心を満たしていく。

「最上さん、大好きだよ。」

びくん
小さく彼女にしか聞こえないように耳許で囁いた。
背にかかっていた手がとかれる。

・・・狡いって、怒るのかな。逃げちゃう、か。
蓮の胸がズキズキと痛みだす。
役に乗じた勢いなんて、狡いのはわかっていた。
どさくさ紛れに、告白なんかするつもりはなかった。
まだその時じゃないからと、ずっと見守るつもりだった。
けれど、目の前にして、好きと聞いたら、止まらなかった、、。
・・・ごめんとは言えないよ。

「私も、、大好き、、。」

ちいさな震える声。
それでも、真っ赤になった目が蓮をしっかりと見つめていた。

「ん。」
ツキンツキンツキン
胸が苦しくて、なのに嬉しくて、顔が緩む。

見つめあったまま。
お互いに両腕を掴んだまま。
何も言葉が、出ない。


カシャッ

カメラのシャッター音に、二人が驚いたようにそちらを見た。
カメラマンがカメラを構え、
社は真っ赤な顔でにやけて、
佐野は両手を口にあてて、
二人をみていた。

「用がなくても、電話して、いいかな?」
「というより。」
蓮とキョーコは顔を見合わせた。
「連絡取り合わないと、大変なことになるよね?」
ほにゃり、とキョーコが表情を崩した。


「好きな人が好きでいてくれる世界、、
こんなキラキラした世界が、あったんだ。」


「佐野さん?」
原作のナレーションを突然口にした、着任したばかりのマネージャー。
「て、感じでしょう?」
たじろぐことなく二人に微笑みかける。
「ま、スケジュールもあるから、続きは、えっと。社さん?」
呆気に取られて佐野を見る社。
「京子の今晩の上がりは21時ですけど、敦賀さんは?」
「ああ、ええと、22時ですね。」
「じゃ、22時に社長のアポイント入れておきます。」
「う、あ、。」
社が蓮を見た。


重なる横顔。
重なる唇。

カシャッ




*****
なんと、つづく!

え、だってこれから蓮さんいよいよ「理性」との葛藤なので、、
蛇足?ええ、蛇足でしょうとも!!
余裕ないのに余裕ぶる蓮さんを妄想してドキドキ。

ドラマ化した漫画は「ストロボ、、、」
いや、佐野さんがナレーションした部分を蓮キョにプレゼントしたかったのです。
ヤッシーには無理だし、、な。と。

えと解説と目次急いで作ります!

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