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久遠ノ姫 拾参

タイトルは一見パラレルですが、映画タイトルなんですよ、と。
いや、、パラレルかも。
そして、噂の人魚フェア「リク魔人の妄想宝物庫」にて絶賛開催中!
参加作です!
でも人魚っていったら、やっぱりメルヘンな人魚姫♡な方は、フェア会場へUターン願います!!!

拙宅はひねくれマイナー道な妄想を繰り広げておりますよ!




「久夜は、いないよ。」

蓮は首を振る。
千世の表情が歪む。
それは絶望の表情。

「君はどうしてここにいるの?」

千世が首を振る。
キョーコが「ごめんなさい。」という時の小さく逃げ込むような表情で、必死に首を振る。

「一緒に死ねた筈なのに!」

蓮の眼には美しかった海。
色とりどりの魚が泳ぐ綺麗な海。
なのに、千世を永らえさせた呪いをも薄れさせた、人の罪。

「ああ、君はその石に囚われたんだね。」

抱いて想いを重ねた大きな真珠。
真珠は貝が身のうちに育てるもの。
少しづつ。

だから身体が滅んでも想いが残っていたのだろう。

「その石を粉々に砕いてしまおう」

千世から赤ん坊程の大きさの真珠を奪い、岩に叩きつける。
千世から上がる哀しい悲鳴。
それはあっけなく粉々となって散った。

「やはり、魔法を使えるの、ね。」

そおっと蓮の顔を撫でて、千世が微笑んだ。
そして、ガクンと力を失ったように、潮の緩やかな動きに身体を浮かべようとする。
「キョーコ!」
ガボっ
いきなり蓮の身体は海中であることを、思い出したかのように息苦しくなった。



キョーコを抱いて海から上がってきた蓮に、スタッフが駆け寄ってくる。
レスキューが出ようとしていたということは、溺れたとみえてから、まだそう時間が経ってなかったのだと、蓮は冷静になる。
「キョーコっ。」
蓮はキョーコの頬に手を当て口を開かせた。
横向きにして背を叩く。
海水を飲んでしまってはいない筈だ。

ゲエホッ

身体をくの字にしたキョーコが咳き込んで、取り囲んでいた人々から安堵の溜息が漏れる。
佐野がバスタオルを蓮に手渡す。
「病院行って!」
近衛監督が真っ青になりながら、車を指差す。
「慌てなくて、大丈夫です。溺れた訳じゃないので。」
蓮は答え、バスタオルでくるんだキョーコの顔を見つめる。
大きく深い呼吸を繰り返しながら、キョーコが蓮を見つめて、小さく頷く。


「すみませんでした。」
ホテルの部屋でキョーコが頭を下げて項垂れた。
病院でどこも異常なしと判断され、慌ただしく戻ってきた部屋。
身体を温めることが先決とキョーコも蓮もバスルームに放り込まれた。

「海の中でのこと、記憶ある?」
蓮の言葉にキョーコはベッドに腰掛けたまま首を振った。
「振り向こうとした所から、全く、、。」
「そうか、、。」
キョーコが不安気に蓮を見る。
蓮は苦笑して、キョーコの頭を撫でた。

「君は謝る必要、ないからね。」
蓮はちょっと考えて、キョーコに抱きつくと、
「横になって話そうか。」
囁くようにいって、キョーコの身体をベッドに横たえた。


それは、まるで、御伽噺。



「そのお姫様はどうなったの?」
くるくると大きなヘーゼルの瞳が蓮を見る。
舌足らずな幼い声。
母親に似て、物語の大好きな娘に、蓮は微笑みかける。
「どうなったんだっけな?」
くるりと蓮は後ろを振り向いた。
「さぁ?」
キョーコが笑う。





*****
吃驚?
次回で最終回になるかな、、

すいません、骨子はあっても文章にするとわからないのですー

でも、ハピエンっぽくなってきましたよね?ね?

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