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時には昔の話を 6

このお話のキョーコさん蓮さんを落ち着かせてください!
それがカウンター12345を踏んでくださった方のリクエスト!

12

・・・今回はどうなっちゃった!ケンカです。




コン

ドアのノック音。
キョーコはふぅとため息をつく。
隣の部屋のドアが開いた音は聞いたから。

ドア前を映し出すモニターにも思った人の姿。

「いいかな?」
開いたドアの隙間から覗き込む顔。
仔犬のような、、その顔をしたら、キョーコが弱いのを知っていて、そういう表情をしているのだ。この人は。
「なんでしょう?」
「部屋に入れて?それが嫌なら、俺の部屋でもいいから。」
どっちだって、大して変わりはない。
客室とは隔てたところにキョーコの部屋はある。そして、その隣室は客室ではなくて、蓮専用の部屋だ。
何があってもそこに蓮以外の人をキョーコは泊めることはない。
「・・・どうぞ。」
廊下でケンカしてもはじまらない。
キョーコはドアを大きく開けた。
「ありがとう。」

「さっきの、話。気になって眠れないんだ。」

キョーコは簡易キッチンの方へ向かいながら、その言葉を背中で、きいた。
ティーセットを手にする。
「お酒にしますか?」
そう言って振り向いたキョーコに、蓮が顔を歪める。
「紅茶を、頂くよ。」
「冴木くんオススメの茶葉なんですよ。」
キョーコは少し微笑んで、ティーポットにお湯を注ぐ。

「さっきはごめん。」
蓮の前にティーカップを置いたキョーコに、蓮はすかさず、そう言った。
「どうして、謝るんですか?」
正面に座って、キョーコは砂時計を見る。
ティーポットの横。茶葉のタイミングをはかる、砂。
さらさらと細い糸のように落ちる。
「昔から、ダメなんだ。彼だけは。」
「知ってます。」
「俺にはこの部屋。あいつは客室。君がちゃんとしてるのも解ってる。」

蓮も知ってはいるのだ。
蓮がいる時だから、不破の来訪を受け入れているということを。
不破もなんだかんだと、キョーコと蓮無しに向き合うのは避けているらしい。
「どうして、彼は。」
「どうして、わざわざ、貴方のスケジュールにあわせて、毎年嫌がらせにきてるんでしょうね?」
不破が結婚もせず、あちらこちらと浮き名を流しているのを蓮は知っている。
・・・結婚してない、というのがネックなのか?俺は。
「君は知っているんじゃないのか?」
すうっとキョーコは慣れた仕草でお茶を注ぐ。

「べつに、ショータローが来ようが来るまいが構わないんです。」
「私は貴方がどうしてそんなに気にするのかが、わからない。」
「だって、私が好きなのは、、、こうやって一緒に過ごしたいのは、久遠だけですよ。」

「でも、君は一緒に過ごしたい、だけなんだ。」

「だけ?」
キョーコは聞きとがめた。

「こうやって過ごす夜に、君は俺の横じゃなくって、真正面に座る。」
「は?」
「君が近くにいるのに触れられない。」
「君はそのほうがいいんだね?」

「!そうやって、いつもいつも煙に巻く。」

蓮はキョーコを驚いたように見た。
「煙に巻く?」

「怒らせてごめん、そういって抱きしめれば済むって。」

「もう、そんな歳じゃ、ないです。」

ぽたぽた
俯いたキョーコの目から涙が溢れてしまう。

「みんな、みんな、私のせい。私が悪いんですよね?」

「きょ、キョーコ?」
蓮の腰が浮いてオロオロし始める。

「いいんです。今晩は触らないで。」

「いやだ。俺は君に泣かれたくなんかない。」

ぎゅうと蓮はソファーに座ったままのキョーコを膝立ちの姿勢で抱きしめる。
「どうして、君のせいなの?」
「ベスが仕事だと思って、婚姻届けにサインしなさいよって。」
「え」
蓮はぎくんと躯を強ばらせた。
それにキョーコは気づく。
「ですよね?プロポーズなんかされたことないのに。私が拒んでるってことになってるんですよね?」
「ちょ、ちょっとまって。」
「ほら、また。このままキスしますか?それともセックス?」
腕の中からキョーコは蓮を見上げる。
「いいです、もう今更だし。」
「今更?」

「貴方は40で、私36ですよ?」

「未来の話、このホテルの事が出た時、ちょっとはできると、思ってました。」


・・・私は、今、賭けをしてるから。
私がこの庭にいる時、その人が訪ねてきたら
今度こそ、その人を愛そうって賭けしてるの。

でもね、そのひと夜のお店にしか来ないわ。
日差しの中へはちっとも出てこない、、。・・・


「でも、いいんです。久遠と過ごせた時間は宝物だから。大好きでしたよ?」

にこりとキョーコは蓮を見上げて、その腕を解く。

「それが、話?」
「別れようってこと?」
「冗談じゃない!」

「聞いてました?ずうっと私は都合のいい女で終わるんですね?っていったんです。」

「君こそ、プロポーズなんてさせてくれなかった!」

「ほら、私のせいなんじゃないですか!」

「嘘だろ、今更そんな、なんで。」

「今更!!」

「・・・酷いよ。」
がくんと蓮が床に座り込む。

「ごめんなさい。でも、話せてよかった。」
キョーコはそっと蓮の頬を手で包んで、軽くキスした。

「顔、洗ってきます。」

キョーコが洗面台から戻ったときには、蓮の姿は部屋になかった。




*****
NOおおおお〜
ひどいケンカになっちゃった。。。
でも、このお二人は初のケンカです。

蓮さんはずっと思ってたのに。
キョーコさんもずっと待ってたのでした。
ちょっとしか会えないから、思いやり過ぎてたようです。


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