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久遠ノ姫 壱

タイトルは一見パラレルですが、映画タイトルなんですよ、と。
そして、噂の人魚フェア「リク魔人の妄想宝物庫」にて絶賛開催中!
参加作です!
だから、どこかで人魚はでてくるのです。
でも人魚っていったら、やっぱりメルヘンな人魚姫♡な方は、フェア会場へUターン願います!!!

拙宅はひねくれマイナー道な妄想を繰り広げておりますよ!
しかも、展開を拍手強要という巻き込み型。


はじめます、、。





撮影の合間に、蓮は本をぱらりとめくった。
映画の話には原作がある。
「ライトノベルといいますか。娯楽性に富んだお話なんです。」
社長室で面会した脚本家が原作をそのように紹介していた。
キョーコとの交際を公にしてから増えた、共演の依頼や恋愛ものの依頼。
その中で事務所が厳選した筈の映画の話。
嫌なわけはないし、共演は一緒にいる時間が増えて嬉しいのに、キョーコの困った顔を見ることも増えた。
「恥ずかしい。」
小さく消えいるような声。
確かにその、可愛らしさを見せびらかしたいわけではないけれど。
蓮は小さくため息をついて、文字を追った。


『久遠ノ姫』

時は足利将軍様のご威光に陰りが見え始めた、そんなご時世。
遣明船は豪族と商人が『商い』として、司るようになっておりました。
まあ、これはお話ですから背景は、その辺りにいたしましょう。
船を出す商人には富を得る、そして乗り込む人には夢を叶える手段でもありました。
文明国への留学。
そして、技術を得て戻るものもおりました。

その船は随分と大きな船でございました。
和船ではなく、明国で作られた船。
そんな豪華な船に乗せられていた娘がおります。
名を千世(ちせ)。
まるで活ける人形というような美しい娘。
明国近くの海で助け出された娘でしたから、日本に戻してやろうという事でもありましたが、その容貌ゆえに売られたのでありました。
商人は、殿様への明国の土産にこれほど良いものはなかろうと思ったのです。
珍しい宝飾品で飾らせて、見せて歩けば自分の権勢を誇示でき、また、千世は言葉をよく理解していたので、殿様の外交に一役買うということ、その情報をいち早く商人が手にできること、まあ、随分と期待を抱いたのでした。
千世は商人の話を、「はい。」と小さく答えます。

その船には明国から京を目指す絵師の青年がおりました。
名を久夜。
父が帝の依頼を受けて明国に渡り、そのまま明国に居着いてしまった為に、息子である久夜を帝の元へ送ったのでございます。ただ、其の間に朝廷のご権勢が衰えてしまったことを、親子は知っております。
ただ受けた御恩を何か返さねばと、ゆかりある寺院に絵を奉じに訪ねることとなっていたのです。

さて、千世は豪勢な客室に、久夜は小商人達と共に雑魚寝の大部屋。
顔を合わすことのない旅の筈でした。
千世を乗せた大商人は、久夜に千世の絵姿を描くよう依頼致しました。

「贅を尽くした絵を」

久夜は馬鹿馬鹿しいと思いながらも、退屈な船旅の合間の慰みとそれを受けました。

「絵姿、、。」

千世は、はぁと小さく息をつきました。
それが、千世と久夜の出逢いだったのです。

「気が進みません。」
千世が小さくなって久夜に頭を下げます。
久夜はカチンときました。
美しく気品のある娘に、自分が一瞬でも見惚れたということ。
久夜自身がかなりの美丈夫で、それに自惚れていたわけではありませんが、自分に対し、拒絶するような言葉を口にする女性は初めてだったのです。
自分としても珍しく見惚れた相手が、自分に興味がないというのは、、不愉快でもあり、興味を惹かれもしました。

「絵に残されてしまうなんて。」

千世には千世の事情があります。
うっかりと失った大切な石を商人から取り戻す為に、「売られて」「乗り込んだ」のです。
石のありかが解り、千世は海に消えるつもりでおりました。

「私には仕事。この船でご不興をこうむりたくはありません。」

刺のある久夜の言葉に、千世は顔をあげました。

「はい、、、では、お願いいたします。」
怒った声は苦手なのか、千世はまた小さな声で答えました。

「私はどうしていたらよろしいのでしょう?」

ぎこちなく千世が居ずまいを正す姿に、久夜は可愛らしいなどと思い、表情を和らげました。
「何も、普段通りなさればよろしいのです。」
久夜は木炭と紙とを広げ、千世を改めて見つめました。
「普段通りといっても、、、。」
「船に乗られてから、何をなさっておいででしたか?」
久夜はてを動かし始めると、慣れたように話を進めます。
「海を、、、海を見ているだけ。」

部屋には小さな小窓があり、千世がそこにずっといるというのがわかるように、敷布も脇息も揃えられていました。
「では、そうなさるといい。」
おずおずと千世が久夜の言葉に従い、脇息にもたれるようにして窓に顔を向けます。
外はまだ明るく、だからこそ窓に近寄った千世の顔は、明かりに輝くように見えました。
ハタと手を止めてしまった久夜でしたが、また気をとりなおします。


「蓮。」
社の声に、顔をあげ、本に栞を挟んで、蓮はそれを鞄にしまった。
「どうだ?時代物とはいえ、またなんだか変わった話だよなぁ。」
社がその本のことを言っているのだと、頭を整理する。
「社さん、全部読んだんですか?」
「まあね。オファーがあった時点で、わかる資料は全部読むから。」
この人も凄い人だな、と蓮は内心思う。
自分と行動をともにして、その間に資料は読みスケジュールを調整する。
蓮にまで上がってこない物だって、目を通しているのだから、どれだけの時間をさいているのか。
「この話、キョーコちゃんはパニクリそうだけどなぁ。」
社がのんびりと,そう言った。

いや実際、キョーコはパニックになっている。
「恋人」
という関係自体もかなり背伸びをしているというか、頑張っているというか。
社と並んでスタジオに向かいながら、蓮は顔を綻ばせた。
好きなものには一生懸命、妥協を許さないというその行動力が、あまりに可愛らしいといえば、それがただの惚気だということは蓮にも自覚がある。
名前を呼ぶこと、手を繋ぐこと、ハグすること、、キス。

「れぇぇぇぇん。顔。」
社が自分がうっかりキョーコちゃんなんて言ったせいだと思いながら、その微笑みをむやみやたらに振りまかないでくれと顔をしかめる。
キョーコちゃんのマネージャーである佐野さんがそういや今日はいなかったなと、カメラの前に進んでいった蓮の後ろすがとを見ながら、社は思い出した。
交際宣言を前にラブミー部を卒業したキョーコには女性マネージャーが付き、大騒ぎになる前に下宿から社長邸にほど近いマンションに引っ越した。その佐野はキョーコの隣室に住まう徹底ぶり。だから、社とも連絡はかなりしっかりとってくれる姉御肌だ。
その彼女はキョーコの百面相を面白がっていると言っていた。
「ま、上手くいってくれてよかったんだけどさ。」
社は小さく呟いた。




*****
おうーまた人魚姫が出てきてないよ!
果実味?待って下さいね。

締切日前に、まさかの拍手数にびびっております。
だって拙宅の常日頃10拍手前後ですよ?
ウチはマイナー道だもんねー♪と思いながら、投げてみたのですが。
びっくり。
案外、マイナー道を愉しまれている方がおられる?

蓮さんが行為先行は拍手で決定、限定ありでお話すすめます。

さて、
拍手がべっこり減ったら気分が凹んでしまうので、
映画の内容をパラレルのようにがっちり書けという方は拍手ぽちりお願いします。
映画はR−18指定になることはもう前回の拍手で決定しております(苦笑)

うん、拍手が少なかったら、蓮キョさんのいちゃいちゃ話に人魚さんがちょろっとでてきますぐらいで、サクッと終わります。

ええ、コメントは絶賛大歓迎です。
この拍手強要はですね、こうなんだかすごくマイナーな妄想ばかりの拙宅は、スキビスキーさんの二次としてどうなんでしょうと自己満足ながらも心配だったりしているからなのですね。
書くのは楽しいですが、楽しんで読んでもらえていればもっと楽しいのです。
批判されたら立ち直れないけど。

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