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恋セヨ、乙女!其の什八

其の壱什一什二十三什四什伍什六

アクシデント真っ最中、
苦手な方はバックプリーズ。






「君は残酷な子だね。」
燕尾服にスッキリと身を包んだ古賀が、キョーコに笑みかけた。
「残酷って。」
「自分は穢れ無いような顔をして、男を誑かして。」
キョーコはじりっと古賀から離れようとする。
「誑かしてなんか、いません。」
クス
古賀が嗤う。
「敦賀くんも、不破くんも、貴島くんすら君を手に入れたいらしい。他にもいるのかな?」
すっと伸ばしてきた古賀の手が、キョーコの手を取る。
「無自覚に男心を弄んでるわけだ?」
キョーコは古賀の言っている意味がわからなかった。
・・私が弄ぶ?弄ばれてるのは、、
「君は俺の花嫁だよ?」
古賀がキョーコの手を掲げ、そしてその甲に口付けた。
「誓いを。」
背筋が逆立つ。
怨キョ達が縮こまって出てこようとしない。
何か理解の範囲を超えた怖ろしさ。

「離して下さい!」
カメラテストだから、しっかり役がついていた訳ではなかった。
古賀の手を振りほどき、祭壇の奥へ駆け込んだその時、爆音が響き、地面が大きく揺れた。
キョーコは祭壇の下に咄嗟に潜り込む。

悲鳴と怒号と。
建物が崩れる音が。

、、、どうして。

祭壇の下で縮こまりながら、それでもキョーコは古賀に触れられた手の甲をハンカチでこすった。

、、、こんなのヤダ。
「手に入れたいらしい。」
そんな風に思われてるなら、こんなに辛くないのに。
何をどう見ればそんな風に思えるというのだろう。

敦賀さん、、

ぽつんと名前を口にして、涙が落ちる。
楽しそうに食事していた、笑顔が、浮かんで。
「最上さん」
呼びかけてくれる優しい声が。

その呼びかけが、いつしか特別な響きをもってたのだと、
「京子さん」
そう呼ばれた時に気がついた。

特別な人になりたかった。



撮影がこのまま順調にすすんでいたら、キスシーンがあった。
演技でもいいから、と、困った顔の下で期待していた。
そばにいたくて、
触れて欲しくて、
触れていたくて。

ごそ
身体を動かして腰に当たったもの。
「コーン」
ごそごそとキョーコはそれを取り出して、掌に納めた。
「妖精の国、いけるかな。」
「でも、やだよ。」
「敦賀さんに、会いたい。」

紅緒なら、ちゃんと伊集院が捜しに来てくれる。のに。
脚本そのままに、
目に浮かぶのは、好きになってしまったその人のことばかり。
けれど、脚本の伊集院は紅緒を愛しているから、
必死に探してくれるのだ。

・・・ふつう、助けてくれるなら消防隊員だよね。

そう思っても来てくれる隊員の姿は,敦賀さんになってしまって。

・・・こんな時ぐらい、そんな想像したって許してくれますよね?
行き先は地獄、なんだから。

ドオン

走った衝撃にキョーコの掌から、コーンが転がり落ちて行ってしまった。

「やだっ!」
咄嗟に伸ばした手の届かないところへ、碧い石は転がっていってしまった。

キラっ

石が、色を変えて光ったのが、見えた。


「最上さんっ!」

・・う・・・そ・・・

幻聴かと、思った。
近寄ってくる足音。
それは、もうすっかりおぼえてしまったリズム。
長い足がゆっくり歩く時、
ちょっとせっかちになって歩く時、
走る、時。
・・・走ってる。

これが幻聴でもいい。
敦賀さんが私を探してくれてる。


「最上さん」

視界に飛び込んだその姿に、抱きついた。




******
endってかきそうになってました。


え、、やっぱり収拾しろよですよね。
ええ、蓮さんサイドもあるし、続きますよ。
でもなんか蛇足かも?って気がしています、、、
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