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恋セヨ、乙女!其の八

予告しました。
しばらくはmoka的最大の甘さでお送りします。
そう、moka的ですからね!!




*シーン1

「面会だ。」
看守の声に呼ばれて、紅緒は立ち上がる。
・・みんな心配してくれてるのよね?
・・誰が一番乗りなんだろう?
しかめっ面の看守のあとを、のんびりニコニコしながら紅緒は従っていく。
・・ていうか、この囚人服で会うの、やだな。
「面会用の着替えとか、ないんですか?」
「は?そんなモノはない。」
呆れたという顔で、看守に小部屋にいれられる。
「うわ、金網。」
部屋を横に仕切るのは胸の高さまである壁とその上に張り巡らされた網。
向こうにはイスがある。
そして、カチャンと音がして、向こう側のドアが、開いた。



「うそ・・」
小さく溢れてしまう声。
カーキ色の軍服のその姿は、
もう逢うことはないはずの人で。

「遅くなってしまいましたね。」

微笑む笑顔は、大好きな。
紅緒は頭を振る。
とうとう自分がおかしくなったんだと。

「幽霊なんかじゃ、ないですよ。紅緒さん。」

ぎゅーっと自分の頬をつねる。

「帰ってきたんです。ほら。」

金網ごしに近寄る長身。

「手を。」
震えてしまう、声。
金網越しに合わされる手が、暖かい。

「絶対にあなたを助け出します。」
「そうしたら、ゆっくり、話をしましょう。」
「はい。」

見つめ合って、そして、
頬を染めて、すこし俯いた紅緒。
その仕草を愛おしげにみつめて、あわせた手に力を込める伊集院。
本当なら、抱きしめたいのだと、わかるような。



「か、、カット!」
撮影に入ったばかりで、要領を得なかったわけではない。
それなのに、新開につつかれるまで、アシスタントは声を出せなかった。
「まあ、邪魔できない雰囲気ではあるけどね。」
誰ともなく呟いた感想。

ぱっ
カットの声とともに、キョーコは金網から飛び退る。
それを蓮は少し眉を顰めて見た。
まるで、想いが通じたかのような瞬間が、「演技」なのだと思い知らされる。

「しょっぱなにキツいかと思ったけど、いいね。そのままの雰囲気でいこうか。」
新開が云い、撮影は進みはじめた。

キョーコはバクバク言っている心臓を抑えるのに必死。
・・やだ、涙でそう。
金網越しにかかる吐息が。触れた手が。
そこにそのままずっと、そうしていられたらと思ってしまう。
ぎゅうっと触れた指先を胸前に抑える。
・・好き。
認めてしまったら、溢れてしまった想い。
隠さなきゃ、隠さなきゃと必死になりながら、こんな些細なことで舞い上がる。
きゅっと上を向いて、紅緒、なんだから、しっかりっと呟く。


「蓮、おまえ、だだ漏れっていおうか?」
社が苦笑しながら、蓮に話しかける。
「もう、なんとでも。」
はぁと蓮はため息をつく。
あんな顔されたら。
ていうか、演技とはいえ、あんな顔できちゃうのか。
悔しいというか。
・・恋なんかしません。じゃなくて、もう恋なんかしません。なんだよな。
・・思い浮かべていたのが、不破との記憶なら、、、不愉快。
そこまで思考におちて、はっとする。
・・記憶を演技に利用できるほどに、なったのか。
・・それとも、誰かに恋して、、
「ご想像におまかせします。」
にこやかなキョーコの声が蘇る。

セットの中、金網の前にたたずむキョーコを見つめる。
スタッフと話をするその姿に、先刻の気配はない。

・・あんなに露骨に離れなくたっていいのに。

カットの声に我に返ったキョーコが眼を見開いて、飛び退ったのにはさすがにめげる。
・・警戒されてるのは、俺?
セットの前には、奏江、貴島、そして、古賀。
続いていく、面会のシーン。



*****
え、甘くない?
いやほら、もう2人ともだだ漏れなのにねって。
そんなだだ漏れをつつかれながら、撮影が進んでいくのです〜



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