シンクロ 12

ここで前話へのリンクを。。891011


*ローリィーと蓮*


「で、俺に相談とは?」
どっかりとソファーに座るローリィーの表情には、真剣さも揶揄する様子も、、感じ取れない。
蓮は戸惑った。
ローリィーからは、何一つキッカケを与えるつもりが無いという態度。
・・この人が、こんな風に成功しているその理由。
ぐっと拳を握る。

「久遠に戻りたいんです。」

「それは、どういうことだ?」
まだローリィーからは感情を読み取れない。
蓮の発言を是とも非ともしない。

「ちゃんと向き合いたいんです。」

「何と?」

「自分と。」

「で、俺に何の相談だ。」

ローリィーの感情を読み取れない。
しかし、ローリィーはじっと蓮を見ている。

「貴方に今までしていただいた配慮を、葬るご相談に、きました。」

蓮は深く頭を垂れた。

「・・長かったな。」

頭を下げたままの蓮に降りてきたローリィーの声は柔らかで、近い。

「待っていたよ、久遠。」
ポンと蓮の肩に置かれた手。
「忙しく、なるぞ?」
「はい。」
微笑んだローリィーの顔に、蓮も微笑み返す。

「ただ、彼女に、、最上さんに説明する時間はいただけませんか?」

「さっさと、納得させてこい。」

「あの子、明後日にはアメリカだからな。」

蓮はぎょっとしてローリィーを見る。

「もう続けられないって泣きついてきたからな。クーの所に送る事にしたんだ。」

「なっ。」
・・社長の呼び出しじゃなくて。

「身近な人に「演じたまま」接するのは、辛くなったってな。」
ローリィーがフッと息を漏らす。
「お前なら、どうする?謝るのか、それとも言わずに秘め続けるか?」

・・・最上さんは、秘め続ける事にしたんだな。
・・・状況は、は似ているけど、事情が違う。
・・・いや、、違わない。
・・・謝れば、謝った側はいい。
・・・謝られた側は?

「撮影ももうあと1週間ないだろう?」
「契約相手との交渉は、俺の方で時期を見計らうからな。」

「はい。お願いします。」


・・・正体を明かす事だけが、正しいやり方なのか。
・・・それでも、、最上さんに隠したまま触れることを、「俺」は許せない。
・・・許してくれなくても、、彼女には知って欲しいと、俺は、願ってるんだ。

「久遠」を演じる彼女の瞳に宿る
「尊敬と憧れと、希望」
それは、
かつての自分が抱いていたもの。

それに触れたい。






******
本名や身分を明かす事が、契約違反になるかなと思っての展開です。
ローリィーさんが漏れる事を心配しているのは、そういう点だと思うので。
久遠は蓮のようにクリーンなイメージだけではないだろうし。
悪くとられれば、損害賠償問題ですよね。

たぶん政府公報みたいなポスターとかの仕事はローリィーさん指示で、請けてないんじゃないかなと、妄想してます。


ハラハラしてしまった方〜1話で結末見せてますよーん!




関連記事
web拍手 by FC2

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

message
場内整備を勉強しておりますが、不行き届きがあって申し訳ありません。何かのご連絡等は<読者様相談窓口>にコメントをお願いいたします。よろしくお願いいたします。
最新記事
counter
カテゴリ
flyaway news twitter
ブログとHPの更新状況とちょっと呟き フォローはご自由にどうぞ!(フォロー返しはあまりないかも)
Link
上部のサイト様は相互リンクいただいてます。 マナー携帯でご訪問くださいませ。 下部のサイト様は大好きサイト様で、リンクフリーに甘えさせていただいてます!!
検索フォーム