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とんでもない展開に自分でびっくりしております。
蓮様に試練。ちょっと耐えられない暗さが漂ってきますので、そういうのが大丈夫な方、お進みくださいませ。
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なぜ、このタイミングで、彼女がここに現れたんだろう。
キョーコに好きだと言われて、舞い上がったことの天罰にも思えた。
赦さない。
おまえの罪はお前が生涯贖わなければ。

ーアンタなんか、一生死んだって許さない!
人殺し!アンタが死になさいよ!人殺しっ!ー


好きでいていいですか?
それは俺のほうだよ。
想う事だけは赦されたかった。



撮影シーンは京子の買い物に付き合い、化粧品を見るところから。
例のルージュを大人の色で、私には無理ねと嗤う彼女に、何も言わずこっそりそのルージュを買う。
はしゃいで買い物する顔に憂いと憧れと恋心をないまぜにしていく。

カット!
「チェック入ります。」
京子はそこから動かない。リテイクに備えているのか、セットの化粧品を手にしては戻している。心ここにあらずで表情が無い。それでも演技にはいればちゃんと笑顔もでる。シーン的に敦賀をまともに見つめる必要もないから、何とかなっている、ようでもあった。


「京子?」
監督が演技を中断させたのは、撮影も順調に進んだ夕方だった。
「京子?何を見てる?」
ホテルで待つシーン。以前よりもずっと待ち焦がれているのと、大人ではない自分にガッカリしている気持ちとで、猫をあやしながら、、、、
ポロッと涙が落ち、そこから彼女の涙が止まらなくなった。
パアンッ。彼女の目の前で監督が手を叩いた。そこで京子が改めて監督を見た。
「休憩しよう。京子、泣き過ぎで目が腫れてしまうよ。」
監督は助監督を呼び、残るシーンの撮影予定を確認する。
「リテイク無しなんて、僕も驚いてるからね。できれば勢いに乗りたかったけど、京子には辛かっただろう。」
ポンポンと肩をたたく。
「すみません、、ありがとうございます。」
彼女の声に、スタッフからも安堵の声があがる。
「休憩30分、シーン30からスタートします」
「お疲れさま、京子。」
ティナが走り寄る。
「そっか佐野さん、日本か。」
監督がティナに確認をしている。
「京子、予定よりはかなり早くできてるから、焦らないでいいよ。ちょっと控室には顔出すから、ね。」
監督が京子の顔を覗き込むようにして、微笑んでみせる。
「はい。すみません。」
ティナに抱えられるようにして、キョーコは現場を後にした。


「蓮、お前も大丈夫か?」
社が敦賀の顔を覗き込む。
痛みに必死で耐えているような表情が演技だったと社は思いたかったが、演技をしている方がまだ痛みが和らいでいた、とでもいうような。
控室で座り込んでから、ずっと左手で右腕を握りしめている敦賀を見ていた社がようやく口を開いた。
「左手、緩められるか?右腕に跡が残るぞ。」
「・・ティナさんは何者なんだ?」
俯いていた敦賀の身体がビクッと震える。
「なんか、昔に戻ったっていうか、BJの間みたいな雰囲気だな。」
「どうでもいいけど、せめて、キョーコちゃんの前で敦賀蓮ではいられないかな。」
敦賀の首が横に振られる。
「・・あれで、、目一杯なんです。」
社は佐野にティナと敦賀の関係を聞きたいと思った。その関係を佐野が知らないなら、ティナに思惑があり、佐野が知っているなら、なにがしかの意図があるはずだと。

ブーッブーッと携帯のバイブ音がして、社は電話にでる。
「社長?」
「もうちょっとで、ソッチ着くからよろしくなー」
「えっ、ソッチって。」
ブツ
 携帯をじっと社は見つめ、敦賀を見るが、会話が全く耳には入ってなかったらしい。
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