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ハッピーなお話は続かず。
とんでもない展開に自分でびっくりしております。
蓮様に試練。ちょっと耐えられない暗さが漂ってきますので、そういうのが大丈夫な方、お進みくださいませ。
*2013.11.20に加筆修正してます。
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鍋パーティーから3日後の朝。
「キョーコちゃんと一緒の現場が随分久々な気がするね。ラブミー部が帰国じゃ、ちょっと凹んでるのかな。」
ちらりと社が敦賀をみる。
鍋パーティーの翌日、昼頃にこちらへ戻ってきた敦賀と合流した社は、何か画期的にいい事があったことを察した。締まらない顔だったのではなく、ふっきれた落ち着いた雰囲気だったからだ。
「そうですね、佐野さんも一時帰国だそうですし、、社さん、佐野さんから仕事振られてるんじゃないですか?」
「まあね、ちょっとフォローぐらいだから仕事ってほどはないよ。」
キョーコから、佐野の帰国が1週間以上とは聞いていた敦賀だが、彼女がそんなに長く離れるのはおかしな話ではないかと感じていた。いくらラブミー部のマネージャーといっても、今の仕事的にはこちらにいる方が優先されるのではないかと。
「佐野さんの腹心が来るから、その人とキョーコちゃんを繋いだら俺の任務は終了。」

「佐野さんの腹心?」
「ティナ マッケンシーって、ロスでの彼女の部下らしいよ。」
ティナ。その名前に、敦賀はぎくっとなる。
「らしいよ、、って、社さん知ってる人ではないんですか?」
「俺は知らないけど、佐野さん曰くティナさんがこちらをよく知ってるからって。」
まさか。
心臓がバクンと音をたてたようだった。
「蓮?」

あのティナならば、佐野さんは久遠を知っていたのかもしれない。
「人殺し!」
あの声。


「おはようございます。」
現場で挨拶をするキョーコにスタッフが寄って行く。久しぶりに会う彼女に喜んでもいるのだろうが、彼女の親い人達の帰国に寂しいのではと、心配しているようだった。
「やっぱり人気者だなぁ。」
社がつぶやく。
「敦賀さん!社さん、おはようございます。」
ニコニコと来てくれたキョーコに社は杞憂だったかなと思いながら、挨拶をかえす。
「敦賀さん?」
黙って俯いたままの敦賀をキョーコが心配そうに覗き込む。
「あ、ごめん。おはよう。」
その目も合わせない不審な挨拶に、キョーコの顔色がみるみるうちに曇る。
フイっと敦賀から顔を背けてしまい、離れて行ってしまった。
社は敦賀もおかしいが、キョーコのどうしようもなく淋しそうな顔が気がかりになった。
「お前ね、凹んでるだろうからって、俺、言ったよね?」
敦賀は俯いたままで応えない。
「ティナさんの話をしてから変だぞ?何かあるのか?」
社の話の途中で、声。
「Kyoko!」
キョーコに、駆け寄って行くコート姿の白人女性。
驚いたようなキョーコが、会話しハグ。二人がが振り返って、敦賀と社を見た。
ニッコリしていたその女性が、固まった。
それは、何か見てはならないものを見た、という顔で。


キョーコも社も、ティナと敦賀を見ている。
「ティナ?」
「ごめんなさい、ちょっと驚いただけなの。」
ぽつりと言って、ティナは社に握手を求めた。
「はじめまして、ティナ マッケンシーです。」
「社です。佐野さんからあなたのことは伺ってます。予定より早い到着ですね。」
「撮影前に会えてよかった。、、貴方が敦賀さん?よろしくお願いします。」
「…敦賀蓮です。」
敦賀からも、ティナからも手は差し出されなかった。
まして二人が目を背けたままで、険悪ともいえる雰囲気になっている。

「あの、お二人は知り合い、なんですか?」
キョーコが恐るおそる、どちらにとでもなく尋ねた。社もそれに同調する。
「ああ、ごめんなさい。知り合いに似ていてち、ちょっと驚いてしまって。」
ティナは慌てたように、キョーコに説明するが、敦賀は視線を下げたままだ。
「そうなんですか。」
キョーコがそれで納得してはなさそうだったが、これ以上突っ込んで聞けないと判断したようだった。その後に敦賀に向けたキョーコの視線は不安と混乱がないまぜになっていた。
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