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シンクロ 7

・・この日常に感謝します。


そして、元気よくお話の続きを!


*久遠くんと蓮*


トトトトト
包丁は良いリズムを刻んでいる。
いつもなら難なく入る久遠魂が、キョーコの頭の周りでフヨフヨしている。
・・・どうしよう。
「久遠」は人に構われるのが好きなのだ。
その上、男らしさに憧れが強いし、なにしろ父さん子だから、、。
敦賀さんに構われるのが嬉しくて仕方ない。
・・・敦賀さんは、アメリカ人だからと、ハグとか外人モデルさん達みたいに接してくれてるのよね。
・・・それすら、誤解されるなんて、噂って怖い。
・・・にしても、今日のは//////

ザーッ
水道の水で麺を洗ってほぐす。
・・・そういえば。

蓮は何かというと頭をくしゃくしゃと撫でる。
これはキョーコや雪花には絶対にしてない行為。
でもそれは、キョーコの心を暖かくちょっと懐かしい気持ちにさせる。
つん
と頭を指で押しやるのもそうだ。

・・・先生と同じ。

ハタとキョーコの手が止まる。
似てる。
だから、居心地がよいのだろうか。

・・・ダメダメ!あんな噂良くないし!

キョーコは首を振り、手を動かす。
「あーいう噂になるのは、俺プロ失格だね。」
久遠が急に入って呟く。
「シャンとしろよ。」



「おかえり。」
久遠の声に蓮は微笑んでしまう。
帰れば人の気配のあること。
それが、愛しい存在だという、贅沢。
嬉しいと思ってしまう心は否定できない。
「ただいま。」
ダイニングでお皿を並べている「久遠」を、抱きしめたくなって、堪える。
・・・逃げる、かな。
久遠の時のハグは動揺しないくせに、キョーコのときは絶叫付き。
少し動こうとしていた手に目を落として苦笑する。
着替えて手を洗うこと!
帰ったらまず、と久遠に言い聞かされてきた。
「着替えてくる。」
「うん。」
くすぐったくなるような会話。

「ごちそうさま。」
「美味しかった。」
立ち上がって、久遠の頭を撫でる。
そして、久遠が固まったのに気づいた。
「やっぱり、、似てる。」
小さな呟き。
「え?」

「蓮は、クーに似てる。」

蓮は咄嗟に手を引っ込めた。
大きな心臓の拍動が響き始める。
「似てる?」
震えずに声は出ていただろうか。

「二人とも身長があるからかな、撫で方が一緒だ。」

・・この子はそういうところ聡いんだから。
身長のせいにした発言に、ちょっとほっとして、、クーがそうやってキョーコを構っていたのかともやもやした黒いものがこみ上げる。
あの人は何かっていうと、、、。
そして、自分が構われていたように、久遠に接していたのだと蓮は自覚した。
「似てる、のは、光栄、だね。」
苦笑を交えて言えば、久遠がハッと顔をあげる。
「ごめんなさい。似てるなんて気持ちのいいことじゃないよね。」
「いや、そういうことじゃないよ。」
「ならいいけど。ごめんなさい。」
久遠はショボンとしながら、片付けを再開する。
蓮は少し辛かった。久遠の気遣いの方向性は、かつての自分とそう変わらないように思える。
・・・思ったことを口にしてしまって凹んだり、気を使いすぎたり、、、
どうしてこの子は知っているんだろう。

「久遠」かつての、自分。

キョーコを抱きしめているつもりで、、
過去の自分を抱きしめて、
許せたなら。

ほんとうは、、許したいのだ。

蓮は久遠を見つめる。
「俺だけを見て・」
「俺に好きだと言って」
そんな言葉を口に出来るほどに、「久遠」を許せないのに。

許したい。

久遠の頭を撫で、抱きしめて、、、





*****
やっと、シンクロ、してきた〜!!



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