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シンクロ 3

解説と第1話はお目通しくださいね。
話がチンプンカンプンだと思います。




*蓮と久遠*


「久遠?」
社長室でトレーナーのトーマス・ロイド氏と並んでいた少年の姿に蓮は内心ぎっくりしていた。
・・・どうしてまた、その姿かな。
「蓮、久遠とちょっと話しててくれ。」
社長がトーマスと姿を消し、蓮は少年に話しかける。
「・・最上さん、だよね?」
へにゃー
久遠の顔がキョーコに変わる。
「判っちゃいますか、、ダメですね。」
大きく項垂れるキョーコに、蓮は何と声をかけようかと思いながら近寄った。
蓮には「キョーコ・センサー」もしくは「キョーコ・スケール」が確立している自覚はある。だから、わかってしまったのだが、それを告白してよいものかどうか。
キョーコの絶対視感が自分と同じ恋心ベースだったらいいのに、とふっと思った。
・・・最上さんのスケールは、骨格からだからな。。。
そう考えると自分のは「センサー」のほうが正しい気がする。
「いや、、以前、「久遠」を演じてたから。」
口は動揺とは別に動く。
「それじゃ、社さんにも判っちゃいますよね?」
・・・いや、判らないと思うけど。
妙にそこには自信があった。髪の色、髪型、そして、、瞳の色が、ココまで違えば、「普通」は疑わない。
というよりも、わざわざ演じた役で会おうとされるとは、「普通」は想像しない。


「どうして役にしなくちゃいけないのか、わからないんだけど?」
頭の中が混乱していても、口は本当に厭になるほど良く動く。
「私が敦賀さんのトレーナーのアシスタントって、おかしくないですか?」
まあ、それはそうかなと蓮も思う。
「それに、身近な人に判らないように演じるのも、先生からの課題なんです。」
・・・あの人は!!
蓮はにかっと笑うクーの顔を思い浮かべた。
「それとですね・・・。」
すっかり、キョーコに戻っている彼女が俯き加減に切り出そうとし、
蓮は肝心なことを思い出した。
3食の食事とトレーニングメニューのために、蓮の自宅にキョーコを寝泊まりする事。
だから、「女の子」より「男の子」の方が問題が、ない。
・・バレたら、スキャンダル。

「泊まりはやめとくかぁ?」
戻ってきた社長が、にた〜りと笑う。
蓮が見抜くのは想定内で、計画されていたらしい。
「夜中に帰すのもなぁ。しかもホテルに一人もなぁ。」
天井を見るように顎をあげながらも、社長はその目で蓮の様子を伺っている。
・・・そもそもこんなことに、最上さんを巻き込むなんて。
・・・いや、あの子じゃなかったら、受け入れられないのは、、俺か。
「ま、ゲストルームに鍵つけるか?」
ぎくう
蓮の表情が固まる。
「ていうか、同じ部屋で寝起きしていて、何もなかったんだしな。」
・・いや、何も、って、、訳じゃ、、ないですが。


「蓮、おはよう」
にこにことキッチンから出てきた久遠に、蓮の頭は覚醒する。
親しみのこもった朝の挨拶。
これが、いかにもな色素の薄い少年の姿でなければ、、抱き寄せてしまいたくなる。
今回のために、キョーコは髪を短く切っているし、髪もかなり明るいライトブラウン、、しかもカラコンを入れた瞳は琥珀。キョーコだと知らなければ、線の細い少年にしか見えないのだ。
「おはよう。」
・・ウチでまで、演じなくてもいいのに。
いや、演じているからキョーコは平気な顔をしていられるんだろうということは、判っている。
しかも、演じているベースは、、自分の少年時代。
気恥ずかしいやら、なんと表現したらいいか判らない。

・・・これを毎朝か?
蓮は茫然と立ち尽くす。
「計測するから、じっとしてて。」
久遠は淡々とメジャーで測っていくのだが、自分がランニングパンツ姿で、首回り、腕、胸囲から大腿、脹脛と、ひらひら触られるのは、生き地獄といってもよかった。
大腿の太さを測るとなると、キョーコが自分の前にひざまずいた状態で、、、いたたまれない。

「蓮はくすぐったがり?」

蓮を見上げての久遠の発言に、卒倒寸前になる。キョーコに触れられるのがどんな形であれ、喜んでしまうのが生理というもので、、くすぐったがり、、にしておいてもらおう、、とはぁとため息をつく。
「やっぱり、首と肩かぁ。」
久遠は久遠で床に広げたノートに、小さくため息をついた。
「蓮、ちょっと座って。」
蓮は戸惑いながらもソファーに掛ける。
久遠はその蓮に躊躇する事無く、覆い被さってきた。
「!」
そして、首と顎に触れると、ぐいーっと顎を挙げさせて、首筋を撫でた。
・・・・。
それは首の筋肉を確認する作業だと、まるで色気のない手の動きなのに、、蓮の胸の早鐘は打ちっぱなし。
首から肩を撫でる、、あたたかい手。
「わかった、ありがとう。」
さっと久遠が離れていく。
蓮はソファーで頭を抱えてうずくまる。
・・・理性、理性、理性!!!
「筋肉落とすのは結構大変だな。」
ぶつぶつと久遠が呟く後ろ姿を、蓮は切なげに見るしかできない。
「・・・まいったな。」

それでも、何かおおっぴらにキョーコと過ごせる事は、蓮にとって新鮮で楽しい日々になった。
一緒に買い物をしても、車に乗っていても、気兼ねしない。
「変な噂になっている。」
と、社に心配されはしているが、これが素のキョーコだったら、噂どころではないのだ。
「たまには、京子で顔をだしますね。」
ちらりと言っていたそれは、映画撮影に入ってから覿面な効果を示した。





*****
実測、敦賀さんスケール。
夜に計測なぞしようものなら、理性なんて吹き飛びそうですからね。
蓮さん悶々とする日々。

文中、久遠とキョーコが入り交じってますが、蓮さんの心境ということで、ご容赦くださいませ!




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これから、ではありますが、雰囲気楽しい…

こんばんわ。シンクロ、毎回楽しみに読んでいます。少年久遠、可愛らしそうですね。でもさっぱりしていて清々しい。美形の兄さんに、明るい爽やか少年の弟、こんな兄弟がポルシェから出て来たら少女たちはバッタリ倒れてしまいます。カイン雪が、冬、黒、妖なら、蓮久遠は初夏、生成りまたは紺、爽のイメージです。こういう兄弟設定いいですね。次の更新も楽しみにお待ちしています。ありがとうございました。

Re: これから、ではありますが、雰囲気楽しい…

> Genki様

ありがとうございます。
初夏、紺、爽!イメージはまさにそこを目指してますので、嬉しいです!
この二人、行く先々で頬染められてますね、きっと。
カイセツとは別の意味で遠巻きに見られてるかとー
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場内整備を勉強しておりますが、不行き届きがあって申し訳ありません。何かのご連絡等は<読者様相談窓口>にコメントをお願いいたします。よろしくお願いいたします。
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