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奴がきた! 24

限定にかつてない程の拍手をありがとうございます。
タケシはご機嫌。
しかし、あの拍手はエログロ発言に対してだったのか、
桃の花を前に、ちょっと考えているタケシ。
そう、お宝画像を手に、今後の展開を考えているらしい。
何を?


雛祭りに


考えた?



『プレゼントになったよな?』

それは蓮の誕生日の翌朝のこと。
ベッドルームから逃げ出してきたキョーコ。
そして、それに気付いてリビングに似非紳士笑顔であらわれた蓮。

キョーコが眼を潤ませ、タケシは真面目に、蓮を見た。

『そうだね、ありがとう。』

「、、、何が、気にいらないんですか?」
キョーコの声が震えている。
ギュッと自分を包んだバスタオルを掴んで。
「え?」
蓮はその表情に動揺する。
キョーコの不機嫌察知能力はわかってはいる。
自分でも、もやもやしていて理由がわからないのに、彼女にはわかってしまう何か。

「ごめんなさい。」
キョーコは深々と頭を下げて、そして、蓮の横をすり抜けた。
「えっ、キョーコ?」
すたすたとゲストルームに逃げ込んだキョーコが、服を着て、荷物を抱えて出てくるまで、そうたいした時間は流れていない。
「お邪魔しました。」

慌てて蓮が追った時には、キョーコはタクシーに乗り込んでいた。

タケシは途方にくれる蓮を部屋で出迎えた。
「下宿先まで行けよ。」
「……。」

そして、バレンタインデーが過ぎ、2月が終わった。
キョーコは蓮を避けて、そして、タケシも蓮の部屋から出れなかった。

キョーコがタケシを連れていないから、「彼氏」と破局かと噂が立ちはじめる。

『おい。どうすんだよ?』
着信拒否と明らかに避けられた携帯を手に蓮が俯き、タケシはそれを覗き込む。
『何を怒ってたんだ?』
あんなに貪って、何が不満なんだよ。
タケシはあの時追わなかった蓮を不審に思った。

『もういいのか。』

まあ、久遠は去るもの追わずだからな。
タケシは仕方ないと溜め息をはく。
キョーコはいい女なのにな。
健気で可愛いのに。

『どうしたらいいんだ。』

『は?』

『ちょっと触れるだけでダメなんだ、』

『は?』

『止めようがないんだ。どうしたらいいんだ。』

『知らねえよっ、そんな事!』




ラブミー部へ、タケシは歩いていた。
大きな衣装箱を抱えて。
しかも烏帽子に袴姿。

「キョーコ姫に!」←なんとか日本語な発音

「お着替え召されて、御同道ネガイマス」

「タケシ?」
キョーコが驚いたように、それでも笑顔でタケシの側による。
『蓮が凹んでんだ。俺に免じてさ。頼むよ。』


「おう、来たな!」
ローリィも烏帽子に束帯。
そして、その奥に、やはり烏帽子に濃紺の束帯姿の蓮がいた。
「姫も来たことだし、宴だな。」
キョーコは蓮の横に座らされて、テンが黒髪のウィッグを手早くつけていく。
「はい、これ持って。」
大きな扇子を持たされて、ここで初めて女雛の役だとキョーコは気づいた。
雛祭りで、社長が何か企画?
隣で、キョーコを見ている蓮は神々スマイル。

「キャァァ、素敵ですわっ!」
マリアの声が響き、カメラのフラッシュが焚かれる。
キョーコは何かよくわからないまま、盃を持たされ、それを干した。

「いや、目出度いな!」
ローリィの声にキョーコはハッと周囲を見渡した。

はい?





*****
あらビックリ!
しかも雛祭りには間に合わず!

はて、さて。

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