name 16.5前

あくまでフィクションです。
現実に該当する団体の名前がありましても、違うもので関係はございませんので、ご了承下さい。
絵空事ですので、そこ踏まえて楽しめそうだというあなたはこの先へお進みください。

ちなみにname sweet streetはこの後のお話でした。
(ちょっと甘めな話を書きたくなって、先にアップしてしまったので)
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鍋。
如何にもここはヨーロッパ、なマナーハウスの中庭で。
振袖を着せられて、天宮さんと茫然としていた。

キョーコはやはり着物だが、たすき掛けして走り回っている。
いや、鍋じゃなくて、炊き出し?
「ね、なんでこんなイベントになってるのか、わからないんだけど。」
「京子さんて、、不思議ですよね。」
仲良くなったアレックスやスタッフとホームパーティーをしようと決まり、寒いし鳥鍋とかしましょうか?とキョーコが言い、鍋!和食ね!とメンバーがはしゃぎ、「京子が鍋をしてくれる」と方々に吹聴した結果がこれだ。
日本大使館から、佐野さんあてに確認があり、慌てた佐野さんからキョーコへ、驚いたキョーコからアレックスへ、アレックスから、、、、、、。
「ホームパーティーがマナーハウスって。」
「うん、来てる人の大半は私達の関係者じゃないわね。」
「、、、、そうよね。日本大使って、普通にホームパーティーに来ないわよね?」
「日仏友好に、とかって写真撮られたわよね?」
「佐野さんが大丈夫っていうから、問題ないでしょうけど、私、帰国するの怖い、、、。」
「天宮さん、そこまで注目されないわよ、ダイジョーブ、、、。」
「注目されないのも、怖いじゃない?こんな外交の場に担ぎ出されたのに。」
「、、、、、、。」
「京子さん、大丈夫なのかしら?」

鍋パーティーの話がショートフィルムのスポンサーに届き、スポンサーの親日家のとある1人が会場の提供を申し出た。同時に華粧にも情報が入り、日本大使館にも情報が入り、ホームパーティーがとんでもないことになっているのに佐野が驚愕した。
大使館からは全面協力を打ち出され、日本文化のアピールだからと華粧も積極的に動いて、日本料理店からも応援がくるイベントになってしまったのだった。佐野も如才なさを発揮して、三人がお茶のお振舞いぐらいはできますよとかのたまったために、お茶室まで設けられてしまったという尾ひれつき。ショートフィルムの監督はご馳走になるよりは撮影したいと言い出した。

ゆえに、当の目的であった現場での親睦会ではすでになくなっていた。

「ね、これに気付かないウチの社長ではないわよね?」
「琴南さん、それは気にしないことにしてたんだけど。」
「…佐野さんが報告してないわけ、ないですもんね。」
「空から降ってきたりしてね、、、。」

「琴南さん、おはよう。」
「あ、おはようございます。」
和服姿の二人に、ちょっと驚きつつ頭をさげる。
「結局着て来られたんですね、、、。」
「俺はいつものスーツで来たかったんだよ?」
と社が愚痴る。
「敦賀さん、ありがとうございます。お茶室の方も引き受けて頂いてしまって、すみません。」
敦賀が苦笑する。映画の役柄なのか髪が短くなっているので、紋付袴がはまっている。長身過ぎて似合わないような想像をしていたので、意外だった。
「お茶はなんとかね。さすがに料理は無理だから。」
「敦賀さんのイメージにお茶もなかったので、びっくりです。」
天宮さんの言葉に、思わずうなづく。
「俺もね、柔道と剣道と弓道、それに茶道って言われて、そんな武芸あったっけ?って思ったから。」
社が和みネタを提供してくれたが、武芸と聞いてやはり意外だと思った。彼のイメージは基本洋物だったし、和装で出演したドラマの記憶もない。
「この身長だからかな?時代劇はあんまりお呼びがかからないんだよ。」
視線に気づいたのか、敦賀が苦笑する。衣装あわせに困る、周囲の俳優との身長差が殺陣を難しくする、そんなところだろうか。

「敦賀さん、社さん、おはようございます。」
二人に挨拶せねばときたのであろう、キョーコが深々とお辞儀をする。
こういう立ち居振る舞いを、何度参考にしただろうと思いながら、改めて観察してしまう。たすき掛けをいつの間にか外しているし、あれだけ動いて着崩れしていない。動くからとキョーコは振袖ではなく小袖で、まとめた髪に桜をあしらった飾りをつけていた。
「袴、お似合いですね、お二人とも凛々しくて素敵です。」
「ありがとう、最上さんもすごく可愛いよ。」
「…あの、却って大変なことになってしまって、すみません。」
キョーコは再び深々のお辞儀。
「そんなことないよ。こちらもアピールのチャンスだしね。ホームパーティーは残念だけど。」
「そうなんです。こっそりしないとダメなんだなって反省しました。」
キョーコが照れ笑いをしているが、ピンクツナギと違って、胸元に手を添えたりしているので、恥じらう乙女を絵に描いたような状態。袴の日本男子が何を思ったかは想像したくないなと思ってしまう。
「お料理にお茶にご挨拶で、キョーコちゃん大変だね?もう山を越した?」
「お料理はプロがいらしているので、勉強がてら見させていただくぐらいですし、他もモー子さんや天宮さんが抜かりないので、楽しませていただいてます。」
勉強がてらってね、、プロの何人かが裏で泣いてたのを知っているのよ、、、ちょっと料理が得意な女の子だと鷹を括ってたらとんでもなかったって。だから、彼等は必死よ?鍋なのに。
「ぼちぼち、お茶室に移動なのね?」
キョーコが微笑して頷いた。

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さらっと流すつもりが、楽しくなってしまいました。
一応、本筋の伏線もあるし、なんですが、、、後半もお付き合い頂ければ幸いです。
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