奴がきた! 18

タケシが蓮さんの誕生日に悪さしないわけがない。
いや、悪さするつもりではないのに、
結果としてそれは、

どうなっちゃう?


楽しめる?



それは1月も終ろうとしていた頃。
LMEに届いた「タケシ宛」の荷物。
送り主はヒズリ夫妻。
、、、何で、タケシ宛?
「最上君に渡した方がいいのかコレ?」
蓮はローリィに言われて、そうですね、とあっさり答えた。
、、あの人達もタケシがタダのティディベアーで無いことを知っているから。

「で、最上君とは上手くいってるようだな。」
ニタリと嗤うその顔に、蓮は早めに切り上げようと微笑み返す。
「おかげさまで。」
ふぅーん
何を感じとったか、ローリィが思案顔になり、手にしていた荷物に視線を落とした。
「親心、、かぁ。」
「は?」
「いや、悪かった。これは最上君にお願いするとしよう。」
ローリィがばさっとマントを翻す。
蓮は何か腑に落ちない気がしながら、その場を後にした。

『おっ届いたんだ!待ってたんだよねー』
タケシを伴って社長室を訪ねたキョーコは、嬉しそうに荷物を受け取る様に微笑んだ。
『君が何かを頼んだのか?』
ローリィがややにやけた顔でタケシにたずねた。
『まあ、一応兄弟としては心配な訳で。』
『、、やっぱり心配か。』
『そりゃあ、もう。キョーコも大変だから・・・』
自分の名前でキョーコは改めて首をひねった。
会話の意味がわからない。
ローリィもにやにやしていた割には、眉が困ったといわんばかりに寄っていたし、キョーコを見る眼が心配そのもの。

『まあ、誕生日には間に合うようにしないと。』
『わかった、何かスケジュール調整が必要なら言ってくれていいぞ。』
キョーコは荷物とスケジュールの関連がピンとはこない。
、、、敦賀さんの、誕生日に何かある?

『キョーコ、今晩、オレ蓮の部屋に行きたいんだけど。』
『ごめんね、私今日は深夜まで局にいるから。』
『そっか、蓮に連絡してもらえる?』
『わかった』

「・・・怒るなよ。キョーコの仕事は俺のせいじゃないからな。」
「…」
「なんだ、俺宛の荷物が不満だってのか?」
蓮は黙ったまま、タケシを車に乗せる。
「おまえ、誕生日にキョーコとやりたいだろ?」
「でも前回アレだったからな。俺も考えた。」
「キョーコの周りにアドバイザーがいれば良かったんだけどさ、何しろラブミー部だろ?」
「アドバイザーって。」
「拡張。」

キーッ。急ブレーキにタケシは前に弾む。
「まさか、その荷物。」
「あ、道具じゃないから安心しろ。」
蓮はウインカーを左へ出して、路肩に停車した。
「道具なんて冗談じゃない。」
「だろ?それは俺もだし、ジュリだってそんなもの送る訳が無い。」
「え、ジュリからなのか?」
蓮の顔色は真っ青だ。
「俺とキョーコの写真をみて、ジュリが心配したんだよ。」
「久遠は優しい子だけど、彼女には大変だと思うって。」

そこには、「抱かれたい男no.1」を取り続ける俳優の姿は無かった。



*****
酷いなぁ。ええ、こんな蓮さんは不可ですよね。ヘタレすぎだって。
20歳超えた男の人なのに、皆が心配しているって、、、
いや、まあ、キョーコちゃんが相手だから心配しているんですけども。
まあ、そんな蓮さんが本懐遂げられますように!
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謎の荷物の中身が何でしょうね。

タケシの◯心。
蓮さんには伝わりがたいですが、ジュリ様セレクトですものね。

母親に妙な心配をされる蓮さん。

ある意味不憫。(笑)

Re: 謎の荷物の中身が何でしょうね。

魔人sei様

蓮さん、タケシの前で「夜の帝王」ではないので。

・・実はウチの母が弟のお嫁さんを心配していた実話が。。(物は贈ってませんよ!)
180cmぐらいの弟とお嫁さん150cm、、大丈夫かしら、、と。あはは。
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