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その名前を呼ばないで・12

魔人様のリク罠を読んで広がった妄想ワールド。

いままでのお話はこちらから。
1・2・3・4・5・6・7・8・9・10・11





車は住宅街をぬけて、何かの門を抜けた。
「XX記念公園」
広い駐車場。ただ、止まっている車は2台ほど。
鬱蒼と茂った大木に囲まれているが、手入れがなされているせいか、明るい。
「ここ、ロケでよく使うんだけどね。」
車が駐車場に止まって、蓮の言葉に、キョーコは驚いたように運転席を伺う。
「大きな公園なんですね。」
「かなり広いかな。」
冬場の公園。
「少し歩かない?」
「は、はいっ」
キョーコはわたわたと、シートベルトを外す。

目深にかぶった帽子にサングラス。
「却って目立ちますよ?」
キョーコは恐る恐る声をかけた。
「ああ、コレ、変装のつもりじゃないから。」
さらっと流すような蓮の返事。
「そうなんですか。」
キョーコは少し俯いて、蓮の右横後ろを歩く。
すいっと伸びた大きな手がキョーコの手のひらを掴んだ。

・・・え?
戸惑うキョーコを見る風もなく、その手は指を絡めて握る。
キョーコは少し照れたように俯いて、歩く。

・・・敦賀さん、怒ってる気配じゃないけど、、何だろう。
何か話しかけようにも、余計なことを言ってしまったらと、口を噤む。

蓮は握りしめた手が拒むでもなく、そのまま繋がれていることに、何か満たされたような気がしていた。
それでも、キョーコに逃げ出されないように、戸惑わせないようにと。


「あっ。」
キョーコの感嘆の声。
公園の中を横切る小川。それは懐かしい景色に似ていた。
「わあっ、こんなところが東京にもあるんですね!」
蓮を見上げるキョーコの笑顔は。
「うん、、ちょっと懐かしいよね。」

「え。」

怪訝な表情で蓮を見上げて、キョーコは絶句した。
キョーコは握った手を振りほどきそうになるが、離れない。
空いた右手で、口を覆う。


・・・コーン?!


それはまるでスローモーション。
帽子を脱ぎ、すいっと外されたサングラス。
伏せた瞼が開いて煌めいたのは、翡翠の、瞳。

「キョーコちゃん」


キョーコは頭を振って、頬を自ら捻って「ウソッ、うそ。」と呟くように声を漏らす。

ぎゅうっと握られる手。

「どうして?」

・・・帰ってきたのは敦賀さんじゃ無かった?とか。
・・・お怒りのあまり、揶揄われてるとか。
・・・辻褄が全くあわないし、

かくん
膝の力が抜けて
キョーコはへたり込んでしまった。
それを抱きとめる蓮。


「なっ、なにやってんだよ!」

その時響いてきた声。

そちらを見たキョーコの口が開き、
声を発する前に
蓮はぐいっとキョーコの顎を掴み、その口を口で塞いだ。

そして、

「その名前を呼ばないで。」

と、低く囁いた。



樋口久遠は
悪魔を
みたような気がした。







*****
ひー
樋口君!
ごめんなさいっ、
もう、魔人様のリク罠でタイトルを見た時に、言わせたかったんです。
ドラマチックに。

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樋口君

有り難う。君のお陰で、蓮さんの足が前に動きました!(笑)

蓮さんの気持ちのこもったお願い。

キョコさんに届いたのでしょうか。

続きも楽しみです!!

Re: 樋口君

魔人sei様

樋口君がんばって追いかけてきたのに。
さて、どうするんだろう?
・・・・・
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場内整備を勉強しておりますが、不行き届きがあって申し訳ありません。何かのご連絡等は<読者様相談窓口>にコメントをお願いいたします。よろしくお願いいたします。
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