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その名前で呼ばないで・9

ほぼ同時投下です。時系列がぐちゃぐちゃですみません。
そんなわけで、前回までのお話、、
1・2・3・4・5・6・7・8







If winter comes, can spring be far behind?

春花がぽつんと屋上から校庭を見下して、つぶやく。
校庭では、サッカーやテニスなど、狭いなりに区分けされていて、わいわいと声が上がっている。

春花を探しにきたのだろう、春が、ドアから顔をのぞかせ、そして微笑む。
宝物を見つけたような微笑みで。
ドアをそおっと閉めて、そっと近寄り、後ろから目隠し。
「春花、発見!」


蓮はただ、画面を見ていた。

「ま、明日はオフだろう。少し頭を冷やすんだな。」
社長室を出る蓮に、投げかけられた言葉。
・・・頭を冷やす。か。
ドラマは気になる。
キョーコの演技がとても演技とは思えずに、ただ、相手役への嫉妬と羨望を募らせるだけ。
同級生というだけで、きっとあの子は安心してつきあえるんだろうとか。
一線を置くような丁寧な話し方でなく、感情そのままの会話。

、、きーんコーンかーんコーン
テレビからのチャイムの音に、ふと時計を気にする。
・・・昼休みかな。
蓮は携帯を手にとった。
そういえば、お土産も渡してない。
「はい、最上です。」
「あ、俺だけど。,,今大丈夫?」
「大丈夫です。ちょうど昼休みなので。」
がやがやとしている音。
「今は、学校?」
「そうですが、あの。」
「ああ、ごめんね。今日少し時間があるかな、と思って。」
「・・すみません。学校の後が撮影で、そのあとが塾なんです。」
「え、塾?」
「ああ、えっと、今のドラマの山根さんが本当に教員免許もっていらして、樋口君と一緒に勉強をみていただいてて。」
蓮のなかで、ゆらりと立ち上がる暗い感情。
「そう。」
「あのっ、御用でしたら、学校はやく上がっても大丈夫なんですが、敦賀さんのご予定は?」
、、授業サボってくれるってこと?
「俺はオフなんだ、じゃ、学校に迎えに行こうか?」
「いいいいーえ、とんでもない。いくらなんでも目立ちすぎで。」
そうだった。早退するのに、、か。
「学校の近くで車停めて待ってるよ。」
「すみません。」

蓮は苦笑した。
授業をさぼらせてまで、
何を聞くつもりなのか。
ほんの2日前まで、アメリカでの話をいろいろと聞かせたいと思っていたのに。
自分が話すより、彼女が何をしていたかを、聞き出したいだけだなんて。
どこまで、身勝手なんだろう。

それでも、雑然としたリビングルームを整えて、身支度をしないとなと、動く気力が出る。
撮影後まで、勉強するというあの子の時間を奪っていいのか、と、ちらりとかすめる罪悪感。
でも、大学進学なんて、頑張らなくてもいいのに、とか。

素直に会いたかったとは言いたくない気がして。
でも、声を聞ければほっとして。
、、俺がいなかった間、淋しいとか思ってくれなかったんじゃ、ないか。
それが酷くおそろしく思えた。


顔を洗い、鏡に写る、、久遠の目。
「久遠、、か。」
コンタクトケースを見て、ハタと手を止めた。

、、、気付いて、欲しい?

キャップを閉めて、コンタクトケースを棚にしまいこんだ。




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ううう!

ゆっくり会話できることで、蓮さんの焦りが減ればいいですけど。

自分のいない間のことって・・・・聞いたら危険・・・・では!

(ΦωΦ)フフフ・・  ←

Re: ううう!


聞いたら危険。
いや、もうすでに危険!!
グフフフ。

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