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黒い瞳 26

〜踊場〜


「不破くんは、来週には帰国するそうだから。」
佐野が切り出した。
会議室。
「会見なんてする必要はないと思うけど、変なスッパ抜きだけは避けたいので。」
「まあ、さっきみたいに街中でご披露しないでくれよ。」
社がニヤニヤした顔で、久遠を見た。
・・・昔よく隣でそんな顔をしていたな、なんて。
オフィスの廊下。
抱きしめたらこみ上げてしまった衝動。
・・あのままだったら、ちょっとまずかったか。
呆気にとられる社と佐野の視線に、頭が冷えて、キョーコから離れた。

「・・・気をつけます。」
久遠の少しふてくされたような返事に、キョーコは真っ赤になって俯く。
・・・「気をつけます。」で、「しません。」じゃないんだ。、、って何考えてるのキョーコ!
「彼が帰国した後で、「いいおつきあい」をさせて頂いてます、なんだからな。」
社はニヤニヤ顔のまま続ける。

「それで、どうすんだ?」
キョーコと佐野が,別件で席をはずした後。
「どうするって、何をです?」
「結婚」
社はにこにことした表情。
つっ
久遠の胸に走る痛み。
「まだ、そこまでは。」
「えっ?」
社のほうが驚いてしまっている。
・・ずっと一緒に暮らす。
・・子供を抱いて微笑むキョーコ
それを夢見てる。なのに、何かそれは、「夢物語」。
キョーコの左手の薬指に指輪を贈りたいのに、何かが、それを引き止めていた。

「、、国際結婚なんだもんな、色々あるだろうし。」

国籍は、、たぶん理由じゃ、ない。
けれど、そういうことにしたかった。
「結婚」という契約で縛ってしまえば、キョーコは離れない。馬の骨にイライラすることも減る。・・・そういう理由の為にしか「結婚」を考えられない自分がいる。
違うんじゃないのか。
少なくとも、キョーコが思っているであろう「結婚」はそうじゃない。
もっときれいで優しいもの。
社と莉夜がみせているような。

そうなりたい、けれど、、。
まだ、先送りにしておきたかった。
そんな「契約」に頼らずに、一生寄り添っていられる「何か」が欲しい。
違うんだろうか。
キョーコがここへ戻ってきたら、、それからでいいと。

俺が、久遠ヒズリであること。
「結婚」は
否が応でも、彼女を巻き込んでしまう。

その覚悟がまだ、できてない。



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久遠の躊躇が

キョコさんとの距離にならなければいいのですけど。

社さんも、モヤモヤしそうですね。

Re: 久遠の躊躇が

久遠が結局根本的な解決してないんですよ。キョコさんが大人になってくだけで。。
マリッジブルーになるのはキョコさんではなく、久遠。残念ー
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場内整備を勉強しておりますが、不行き届きがあって申し訳ありません。何かのご連絡等は<読者様相談窓口>にコメントをお願いいたします。よろしくお願いいたします。
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