スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

web拍手 by FC2

黒い瞳 23

〜後朝〜


ピピピピピピ
ベッドサイドで鳴る時計の高い音。
ぐっと伸ばされる腕とかぶさる肩。
それは、朝のパターンになりつつあったけど。
、、、起きたくないな。
キョーコは久遠の胸に顔を埋める。
クスっと髪にかかる息。
「おはよう。」
「・・・・。」
「キョーコ?」
「・・・・。」
「こら、、、ちゃんと起きるんだよね?」
くしゃくしゃとキョーコの髪を久遠がかき回す。
「まだ、おはようって言いたくないです。」
ぷっと久遠が吹き出す。
キョーコが真っ赤になっているのは、胸に触れている頬が熱いから、、
「顔を、見せて?」
「おはようって、言って?」
おずおずとキョーコは顔を上げる。
「おはよう、、。」
・・・ございます、、を飲み込んでいるんだな。
「おはよう。」
ちゅっと久遠はその唇に軽く触れる。
ブワッとキョーコが真っ赤になるのが、、嬉しい。

「起きますっ」
慌てたように起き上がって、「きゃあ」。
全裸でベッドから出たことに改めて恥ずかしくなる。
今まで平然と出てしまっていたのが、何故なのか、今朝のキョーコにはわからない。
久遠はきょとんとしながらも、なんだか恥ずかしいやら嬉しいやら、にやけてしまう顔をどうにかしようと懸命で。
二人して背中をむけて、あたふたと移動する。
キョーコはバスルームに飛び込み、久遠はクローゼットに逃げ込んだ。
今更なんで?
それぞれに、ばくばくと打つ早鐘に、必死の形相で深呼吸する。


下を向いたままさし向かうテーブル。
カチャ、、
小さな食器の立てる音だけ。
チラ
久遠がキョーコを見て、
チラ
キョーコが久遠を見て、
また、慌てたように下を向く。
「ごちそうさま。」
「ごちそうさまです。」

ガタ
がた
立ち上がり、食器を手に並んでキッチンへ。
「洗うよ。」
「洗いますっ。」
はっと顔を見合わせて、真っ赤になってしまう二人。
「一緒に、、洗おうか。」
「そう、ですね。」

「スタジオ行くのちょっと、かなり、恥ずかしいです。」
衣装あわせの現場で、スタッフも監督もセズもいる前で大泣きして、キスを交わしたのを、キョーコは今更のように恥ずかしがる。
皆驚きながらも、あとは冷やかしただけで、和やかにすんではいた。
「まあ、セズが何かいうのは間違いないね。」
「行こうか。」
久遠がキョーコに手を差し出す。
キョーコはその手に指を絡ませて握る。
二人で一緒に玄関を出た。


関連記事
web拍手 by FC2

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

おお!

日本での絆である先輩後輩終了から、初々しい恋人生活スタート。

ある意味仮面を被ったままだったときには平気であっても、元祖ヘタレで元祖天然乙女な芯の部分が表にでたらこうなるのですね!

可愛いです!

Re: おお!

そうなんです〜
らしくない二人だったのですよ。
でもそれもまた真なりで。まだまだこれからー
message
場内整備を勉強しておりますが、不行き届きがあって申し訳ありません。何かのご連絡等は<読者様相談窓口>にコメントをお願いいたします。よろしくお願いいたします。
最新記事
counter
カテゴリ
flyaway news twitter
ブログとHPの更新状況とちょっと呟き フォローはご自由にどうぞ!(フォロー返しはあまりないかも)
Link
上部のサイト様は相互リンクいただいてます。 マナー携帯でご訪問くださいませ。 下部のサイト様は大好きサイト様で、リンクフリーに甘えさせていただいてます!!
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。