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黒い瞳 11

ー混迷ー



「京子?体調悪そうだ。」
セズが、キョーコを椅子に腰掛けさせる。
、、ちゃんと出てくるのが、彼女らしいけど。
キョーコのマネージャーである佐野さんが物言いたげにこちらを見た。
キョーコはホテルで佐野さんと合流して、スタジオ入り。
俺は直接来ているから、佐野さんとは話はしてない。
社さんの話と日本での印象から、彼女が有能なマネージャーなのはわかる。だから、ホテルを引き払うことを、よく認めたな、と意外に思う気持ちもあった。
キョーコのマネージャーに彼女がなったとたんに、会えなくなったあの期間。


キョーコは何も言わない。
朝、ぐったりしている彼女に休むよう言ったけれど、首を振った。
責めるでもない。
出ていくといわれる事もない。
「大丈夫です。」
ニッコリと微笑んで。

首筋の痕をかばうようなストール。

「君の彼氏は、君が女優だってわかっているんだよね?」
セズの声。
キョーコが顔を歪める。
「俺がプライベートに口を挟むなんて、おかしいんだけどさ、ライリーにでも彼氏と話させるよ?」
キョーコが首を振る。
「大丈夫です、ごめんなさい。体調管理も仕事なのに、」
セズが困ったという顔。
「蓮、君も何か言ってやってよ。」
苦笑する。
公けにしないとキョーコがいうからだ、とおかしな囁き声がする。
「そうだね、体は大事にしないと。」
「はい。」
キョーコが俯く。
意地でもこの関係を隠したいんだね。
なにが、君をそうさせているんだろう?
「京子は座っていたらいい、動くばかりでもないんだし。」
俺の発言に、セズがそれもそうだなと同意した。


「佐野さん、お話できませんか?」
休憩時、俺は佐野さんが一人の時を見計らって声をかけた。
「そうですね、私もお願いしたいです、、」
ぴしゃりとした声音。
「今晩、京子さんホテルに泊めますよ。」
続いた内容に、安堵する気持ち。
「じゃあ、ホテルのラウンジで。」
4年間、キョーコが語ろうとしないなら、佐野さんに聞くしかない。
そして、その話の直後にキョーコと二人きりになるのは、、避けたかった。取り返しがつかない事を、、してしまうだろう自分が、浮かぶ。
「社さんにも、ご一緒していただいて、いいですか?」
「あ、はい。」
ちょっと驚いて、納得した。社さんは、日本のLMEの責任者としてきているのだから。社さんにコンタクトすべきだったか。


「やっぱり、キョーコちゃん、話さないんだね?」
社さんの声は、懐かしいようで遠い。
結局、佐野さんはキョーコとホテルにいる。
4人で当たり障り無い会話をしながら夕食を終えて、社さんと俺は、皇貴さんのオフィスにきていた。
「外で話せる内容じゃないからね。本当は酒でも入ってた方がいいかもしれないけど。」
プラスチックのカップに、コーヒー。
「ていうか、お前、日本の芸能ニュース、全く知らないのか?」
「ええ、意図的に避けてましたから。」
はあ、と社さんがため息をつく。
「ま、そうだよな。莉夜の話も知らなかったんだもんな。」
「、、、手折られないように、育てたっておっしゃってましたよね?」
「うん、そうだよ。」
社さんの表情は読めない表情に変わる。
「いろいろ手を尽くしたよ。その結果、キョーコちゃんと不破、婚約者ってことになってる。」



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