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黒い瞳 7

〜空隙〜


「おはよう!」
セズの明るい声。
キョーコは彼の服装に、眼が点になった。
・・社長さんより凄いっていうか。
かぶっているのは、、クジャク?
ピーターパンみたいな緑づくし。
「セズ、、おはようございます。」
「京子、コレ、どう思う?」
セズの表情はキラキラしていて、男の子、という感じだ。
「どう、っといいますと?」
「君を飾り立てたいと思っちゃう哀れな男に、見えない?」
「ああああ!」
キョーコは納得した。
「ぽいです。でも、もう少し、なんというか。」
「あ、いいね。京子が納得しないところがいい。」
「だから、森にいっちゃうんだな、僕は!」

「稽古場」とよばれるライリーの広いスタジオ。
「衣装とか、あるから、京子も見繕ってきてよ。」
セズは、クジャクの尾羽根をくるくると廻して、大きな鏡にむかってポーズをつけ始めていた。
楽しそう。
セズの言葉に従って、衣装部屋に入る。
「京子、おはよう!」
衣装のスタッフに声をかけられて、慌てて挨拶を返した。
人がいるのに気づかないぐらい、その部屋はごちゃごちゃしていた。
「決まったら、声かけて!一応これでも管理してあるの!」

セズの恋人であり、黒い瞳の少女である。
そのイメージを作ってみろということはキョーコにもわかる。
普通、映画は先に衣装は用意されるものだが、ライリー監督は違う。
「これ、前の映画の衣装よね、、」
虹色に光の加減で色を変えるドレスを手にキョーコは考える。
色のイメージを先行するか、カタチか。
ものたりない恋人、と存在が魅力な少女、二役に近いがそこの変化をどうするか。

真っ白なウェディングドレスのようなそれ。
その上に白地の浴衣を羽織ってテキトウに帯でとめる。
「京子!」
セズが嬉しそうにみる。
「うんうん!オリエンタルな感じもあって、いい!」
両手を取られて、いきなり踊らされる。
「これは、黒い瞳だな。」
キョーコは微笑む。
「よかった、当たりです。」
「ボレロを変えれば、彼女にもなるのかい?」
ふふふ。
セズが片手を上に持ち上げて、キョーコをくるっと一回転させた。
「京子はおもしろい。」

蓮は茫然とそれをみていた。
ウェディングドレスのキョーコ。
手をとっているのは、自分以外の男。
これは撮影の準備なのだと、いいきかせてもざわめく心。

君はどうしたいの?
君は何を望んで、ここに来たの?





****
短いですが、キリがよいので。

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