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黒い瞳 5

〜朝靄〜




ピピピピピ
ベッドサイドでなる時計の高い音。
ぐっとのばされる腕とかぶさる肩。
キョーコはそれで、抱き合ったまま寝てしまったことに気づいた。
躯はなんとなく、重い。
今日もライリー監督の稽古があるのに、、。
自分を見つめる優しい顔に、改めて、顔を赤らめる。
金色の髪、透き通るような瞳。それは。
「おはよう。」
「おはようございます。」
額に落とされるキス。
「・・ございます、は余計かな。」
覗き込む顔に、はい、と小さく答える。
声は、敦賀さんだと。


ライリー・オドネル監督のオーディションは、笹さんがきっかけだった。
ブロードウェイで人気の舞台の日本公演のキャストに、笹さんが選ばれてなかったら、こんな調子良く話しは進んでいなかったんだと思う。
笹さんはオーディションは心配してくれないのに、敦賀さんに会うことだけは慎重だった。
知らせるか、知らせないか。
会うか、会わないか。
ただ、そんなことを悩むまでもなく、他のキャストに「敦賀蓮」という名前があった。
「あいつは最上君がオーディションに来ることを知ってる。」
社長さんがそう教えてくれた。
それを嬉しいと思った。

起きようと躯を起こそうとして、「まだ、」と抱きすくめられる。
脚まで絡められてしまえば、身動きがとれない。
「でも、少し、動かないとその、、」
「、、ごめん。躯辛い?」
肩を撫でる大きな手。
「、、、うん、じゃ、ゆっくり、起きよう。」
ごそごそと抱き上げられるように上半身を起こした。
腰のあたりの鈍い感覚。
それでも、ベッドカバーをたぐり寄せて。
「やっぱり、可愛い。」
ぽっそりと言われて、キョーコは顔を真っ赤にする。
「か、可愛いって、これでも、私もう23です!」
ぎゅうっと胸前でカバーを抱きしめる。
「うん、、今朝、破廉恥ですって叫ばれるかと思ってたから。」
「な、な、なんで、そんななんですか?私って。」
叫ばなかったから、成長したって?!
「歩く純情さん。」
ちゅっと首筋にキスをおとされて、キョーコはシュンとうなだれる。
いつまでも、子供扱いなのかな。
ぎゅうと後ろから抱きしめられて、首筋に吐息を感じて、躯の芯がきゅっとなる。
「だから、、すごく、嬉しかった。大事にしていたんだよね。」
「そう、です。」
・・あなた以外は無理だったから。

「綺麗な手、」
ぎゅっとカバーを抱きしめる両手に両手を重ね。
「綺麗な脚」
するっと膝上に載せられる。
「綺麗なからだ、」
ぎゅうと抱きしめられた。
「綺麗なココロ。」
こんと頭に重みがかかって、
「大切にする。」
つうんと鼻の奥が痛くなった。
・・大切にしてきたんです。あなたを思う気持ちを。


あなたは、待っていてくれた。
私を抱きしめてくれた。
私を好きだと、愛しているといってくれた。
私を抱いてくれた。

私はあなたを信じた。


そして、その先を考えてなかった。












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ラブラブな朝ですね。

しかし、最後の一文が意味深!!

どーなるのでしょうか!!

どきどき!

Re: ラブラブな朝ですね。

そうなんですよ〜
一生懸命なキョコさんだからこそ。
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場内整備を勉強しておりますが、不行き届きがあって申し訳ありません。何かのご連絡等は<読者様相談窓口>にコメントをお願いいたします。よろしくお願いいたします。
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