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黒い瞳 side.R 4

〜花屋〜



「あんた、いっつも白いバラなんだな。彼女の好きな花か?」
花屋の男が花束をくるくると新聞で包みながら、話かけてきた。
日本と違って、凝ったラッピングなんかは特別に頼むものだ。
「好きであって欲しい、かな。」
「何だ、解らないのか?女心なんて、ま、わかんねえけど。」
花屋だけどな、と男は笑う。
「ま、それででかい花束にしたい時は、前もって教えてくれ、バケツ一杯に用意してやるから。」
ばさっと渡されたそれは、5本のバラ。

映画の出演が決まるたび、買う本数を増やした。まだ、5本目。
ただ、この5本目は準主役。
しかも、金髪碧眼を、晒す。

「おまえ、久遠だろ。」
オーディション会場にいた、アイツ。
いずれ会うだろう、それはわかってた。
「今度は黒髪で日本人か、笑わせてくれるな、相変わらず。」
足元から登ってくる怒り。口許に浮かぶ暴力への欲求。
ダメーッ
頭に響く、セツカの最上さんの、声。
「お前も相変わらずだ。」
ケッ、上品ぶった顔が歪んで去って行く。
お陰で、オーディションで応募したのとは違う役に抜擢された。
アイツはオーディションに落ちた。


「誰も信用してない、味方は自分の身体だけ、そういう奴」
ディレクターと監督が、そっちの役をやれという。
「決まってた奴には君ほど荒みきった雰囲気は出せないからな。」
主演はアカデミー賞主演男優賞候補の常連、名優だ。
その彼と娘のぎこちない関係に、投じられた石。それがダニーという男。
オーディションの応募したのは、娘の婚約者の役だった。
応募した役よりも、存在感も扱いも違う。
ダニーがいなければ、映画が成立しない。
アイツにあって、滲み出た雰囲気は、敦賀蓮でないことはわかっている。アイツとやりあっていた久遠。
BJに近い。だから、できる。

アパートのテーブルに白いバラを飾る。
「見守ってくれ。」
左の首筋に手をあてる。
これが、この記憶が、御守りになるように。




*****
モーガン・フリーマンが好きで、彼の名前があると安心して映画をみます。
蓮さんの映画を考えた時に、浮かんだのは、セブンとダニー・ザ・ドッグでした。両方とも陰惨で、フリーマンだけが救いになるような話なんですけどね。今回はダニー・ザ・ドッグをベースにお話をすすめます。ダニーは本当は主役ですが、そのまんまなのもちょっとねぇ、ということで。ジェット・リーをはじめてかっこいいと思った映画でもあります。

セブンはブラピの役を蓮さん、グウィネス・パルトロウの役をキョコさん、フリーマンをクーパパっていう妄想があるので、いずれどこかで。救い難い暗いサスペンスなので、読みたいですか?というのもありますが。
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原作は観ていませんが

蓮さんの役どころ、いいですね!
昔なら、受けも受かりもしなかった役。

セツ時代の支えを思い出して、演じきってもらいたいです。

キョコさんの大躍進にも期待してます!

汚れ役、、

この映画前半最悪ですよ、ただ闇の久遠のイメージにはピッタリはまる気が。
タイトルの犬の意味、おいおい明らかになりますが、、限定にしようかなです。
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