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黒い瞳 side.k-4

〜困惑〜



どうして電話をする気になったんだろう。
パーティーを中座したこと、ご活躍をお祈りしてますと言えなかったこと、礼儀を欠いたような気がしたから。
そうじゃない、、笹さんが敦賀さんと一緒に行かない事に、何かを期待したんだ。
敦賀さんの指に、指輪がない、それだけで、ほっとしてしまった。
交際宣言はあっても、婚約や結婚は噂だけだったから。
でも、指輪がないこと決め手になったわけじゃない。
それに、もう会えない。
私は馬鹿だ。

花束を選ぶとき、わかってもらえるといい、とは思った。
ただ、あんないっぱいの花の中に気持ちは埋れてわからなくなるだろう。
そんな関係だったんだって。
なのに。

「アメリカで待ってる。」

心臓が止まるかと、思った。

マッテ ル

それは
先輩として?



真っ赤に泣き腫らした顔に、佐野さんがため息をついた。
「予想はしてたのよ?」
手際良くハンドタオルや氷を用意して、横にならされる。
「だから仕事は午後からにしてあるけど。」
「えっ?」
キョーコは朝から打ち合わせと確認していた。
「そう、打ち合わせは、私とね。」
「…はい。ありがとうございます。」
「それで、少しはマシになったの?」
「あの、、スマホの留守電、、佐野さん聞いて下さい。」
佐野さんは私より15歳上。出だしが失恋直後だったから、敦賀さんへの心の葛藤は全部話した。
「あなたはどうしたい?」
「、、ハリウッド、目指すっていったら笑いますか?」
「笑わない。、目指して当然と、思うわ。」
「お願いします。」
「わかった。」
頭を撫でる佐野さんの手は、優しい。


敦賀さんの出国のニュースには、笹さんとの破局という情報も加わっていた。
どうしても、仕事が優先になってしまうのだと、笹さんのインタビューが流れる。
、、、仕事が優先。
そうだ、そうなんだ。
誰よりも真摯に演技に向きあう敦賀さんに憧れた。
その姿勢を間近に見れることに心が踊ってた。
雪花・ヒールが見た、敦賀さんの闇に、仕事以外の感情を傾けてしまったから。そこから少しづつずれてしまったんだ。尊敬してやまない気持ちに恋心を隠していたつもりで。
演技に対する真摯な、気持ち。


「でね、笹さんとの共演のオファーがあるの。」
、、、笹さん。
「ラブコメでね。笹さん男装するんだけど、恋する相手役にあなたがいいって。」
「キャスティングにリクエストできるなんて凄いですね。」
「ああ、このドラマ、プロとはいえ笹さんのファンが作るから。あの演劇学校の専門チャンネルで流すんですって。」
「専門チャンネル。」
「有料の衛星放送のチャンネル。」
「あなたは女の子の役よ。笹さんを女と思わずに、振り回される役。」
クス
「面白そうですね。笹さんの男装って、見てみたいかも。」
「下手な俳優よりかっこいいわよ。」
「佐野さん、知ってるんですか?」
「そりゃね、うちの事務所の花形だし。」
「受けます。」
「大丈夫、なの?」
知りたかった。
貴女は辛くないんですか?

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あの歌劇団のファンなら

見たい設定ですよねー!
楽しみです!

Re: あの歌劇団の

周囲に劇団のファンがいるのですが、実は私はわからないんです〜
なので、ファンの方には怒られないといいなぁ、、とドキドキ。
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場内整備を勉強しておりますが、不行き届きがあって申し訳ありません。何かのご連絡等は<読者様相談窓口>にコメントをお願いいたします。よろしくお願いいたします。
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