スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

web拍手 by FC2

黒い瞳 side R-1

黒い瞳、情熱的な瞳
燃えるような、そして美しい瞳
何と私はお前を愛していることか、何とお前を恐れていることか
きっと私は悪い時にお前と出逢ってしまったのだ

おお、深淵よりもなお暗いのにはわけがある
それは私の魂への喪服なのだ
それは私の哀れな心を焼き尽くす
勝利の炎なのだ

だが私は悲しくはないし、みじめでもない
この運命は私には慰めなのだ
神が与えたもうた全てのよきものは
その燃えるような瞳に生け贄としてくれてやった

エヴゲニー・グレビョンカ/黒い瞳


ぽたっ、、、、ぽたっ、、、、
大きな瞳から、白い頬を伝って、床に落ちた涙。
誰もが黙ってその姿に息をのんでいた。

「さようなら。」

震えながらも気丈さが伺える声音。

・・・さようなら。
心にその光景と言葉を刻み付ける。


::::「黒い瞳」::::


触れた唇の感覚が、甘い吐息がまだ離れない。
抱きしめた細くて、柔らかい躯。

もう限界だと、思った。
触れてしまったら、次を望んでしまう。
思う様、躯を弄って、深く契ってしまいたい。
そんなこと、彼女に強いることはできないのに。

「だって、あれは、仕事だって理解できてますから。」

自分で言った言葉が、刃みたいに戻って深く刺さってえぐる。
「役者の法則」
俺は、、役で、あんなキスをしたんじゃ、ない。
それを、彼女に言ったら、、先輩としての尊敬も失ってしまう。

俺はここで大事な人を作れない。
そんなことに、彼女を巻き込んではならない。
どんなに愛おしくても、見守るしか、許されない。
役に乗じて、もたらされる、慰めのような接触を期待して。
・・・それだけを。

頭がどれだけ抑制をかけても、彼女を前にすれば、手放したくないキモチに拍車がかかる。
俺だけに笑って、微笑んで、抱きしめさせて。
その柔らかくて甘い口づけを、他の男に与えないで。

「・・ただの後輩には後輩として接して下さい。」

そうだよ。君が正しいんだ。
俺に許されているのは、尊敬される先輩でいること。

ただ、忘れていた躯の熱が、夜毎、心を苛んでいくんだ。
抱いたことの無い君の躯を思い描いて。


「蓮、どうしたの?」
俺の頬に伸びてきた手は細くて長い。
上気した整った貌。
綺麗だけど、、、違う。
聞きたいのは、違う声。
「なんでもないよ、莉夜。」
「・・・遠慮しないで。」
「・・何を?」
意味ありげに笑えば、抱いた躯に震えが走る。
「じゃ、、遠慮、しないよ。」


「何、考えてるんだ。」
社さんとの待ち合わせは、現場になった。
あの車も、今は一人でしか乗りたくない。
あの部屋に最上さん以外の人を入れたくない。
「何がです?」
「笹さんが、次の恋ならいいんだ、別に。」
「・・次の恋ですよ。初恋なんて、かなわない物だって、よくわかりました。」
苦笑してみせる。
社さんが見抜いていても、この芝居はつづけなきゃ、いけない。

「キョーコちゃんにマネージャーがついたよ。」
「よかったじゃないですか。一人じゃ、大変だったから。」
「だから、偶然で、出会うこともないよ。」
社さんは俺の顔を見なかった。
「・・・多分、お前と共演することも、ない。」
「え?」
「さっきの会議で、そういわれたよ。」
「そうですか。」
あの子の先輩でいることも、できない、のか。
心が、悲鳴をあげている。

これが、、罰なんだ。

自分の犯した罪への。

関連記事
web拍手 by FC2

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

せ、せつない!

っていうか、蓮さん・・・・

ついにやってしまいましたね。

来日前の15歳(16?)で終わった彼の女性遍歴。

(相手も十代な筈なのに、そのわりに、思い出が20代臭いけども!)

日本でも始めちゃうのかーー。

キョコさん、大丈夫かしら!

Re: せ、せつない!

はい、ついにやってしまいました。
ま、キョコちゃんの身代わり、なので、、。
message
場内整備を勉強しておりますが、不行き届きがあって申し訳ありません。何かのご連絡等は<読者様相談窓口>にコメントをお願いいたします。よろしくお願いいたします。
最新記事
counter
カテゴリ
flyaway news twitter
ブログとHPの更新状況とちょっと呟き フォローはご自由にどうぞ!(フォロー返しはあまりないかも)
Link
上部のサイト様は相互リンクいただいてます。 マナー携帯でご訪問くださいませ。 下部のサイト様は大好きサイト様で、リンクフリーに甘えさせていただいてます!!
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。