name for Merry X'mas12/24後編

[name]の本編では触れなかったクリスマスです。
本編では映画の撮影もあと残すところ1ヶ月といったところ。
番外編name sweet streetの後を受けてます。



「それじゃ、マリアちゃんの特製ケーキをおだししますね。」
キョーコとマリアが連れ立ってキッチンへ去っていく。
「こういうのが、ほんとのクリスマスの過ごし方、なんですかね。」
社がぽそりと言った。
ホームパーティー。
母親の喪失を抱えたマリアと両親がいないに等しいキョーコ。
二人が姉妹のようで。
「社君、感傷的ね?」
佐野が苦笑する。
マリアとの関係修復が始まったばかりの皇貴とキョーコと想いを伝え合ったばかりの蓮。
二人が、彼女達とこの先どんなふうに毎年のクリスマスを迎えるのか。
こうやってお互いの存在に感謝する日が続くように。

「ほらっ、みて〜」
マリアがデコレーションしたのは、クリスマスではなかった。
ここにいる全員のマジパンにローリィーも加えられて、並んでいる。
「これはパパで、蓮さまで。」
「うわっ、オレまでいるの!」
と社がビックリしている。
パパの横にマリア、マリアの横にキョーコ、キョーコの横に蓮。
「驚いたな。」
蓮が微笑んでいる。
「ちょっとお姉様には手伝っていただいたの。」
マリアがちょっとはにかむ。
「それでね。みんなローソクを持てるようになってるから。」

誕生日ケーキのように。
ローソクに灯った火を、マリアが吹き消した。
まだ、「誕生日おめでとう!」と大きな声ではいえないけれど。
キョーコは、眼を細める皇貴とはしゃぐマリアをみつめる。
あたたかな時間。


マジパンはマリアがしばらく飾るのだと言い張って、ケーキの上から退去した。
そのケーキをキョーコは切り分けていく。
こんなクリスマスの過ごし方も素敵だな。
ゆっくりのんびりと過ぎてゆく時間。
ふと、自分を見つめる視線に気がつく。
蓮の柔らかな笑顔。
ちょっと頬が赤くなってしまう。

蓮がマリアにプレゼントしたのは、本。
「賢者の贈り物」
それを買うのに、あちこちの書店につき合わされたキョーコは、「久遠」のクリスマスの思い出に胸がつまった。
母が読んでくれる物語を、彼がどれだけ大切にしていたのか。
挿絵のイメージがあって、それと同じ装丁の本を贈りたいと探したのだ。
「読もうか?」
と柔らかく微笑む蓮をキョーコは食器を片付けながら、見ている。
お互いを思いやり、こっそり喜ばせようとした二人の贈り物の話が、マリアに届くといい。


「マリアちゃん、これ。」
キョーコはラッピッングした包みをマリアに差し出した。
リクエストされていたのは、パパの人形とマリアちゃんの人形。マリアちゃんの人形はパパへプレゼントするらしい。
「!ありがとうお姉様。・・わたくしからは、、お耳を貸して下さる?」
キョーコはマリアの前にしゃがみ込んだ。
・・・蓮さまはおゆずりいたしますわ・・
内緒話のように。
「ま、マリアちゃんっ!」
キョーコは真っ赤になる。マリアはいたずらっぽく笑う。
「ふふふ、お姉様のプレゼント大事にしますわね。」

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