猫じゃらし-9

急に暑くなったり、台風だったりとか、
皆様、体調管理はくれぐれもお気をつけてくださいませね〜

それでも夏らしい天候に、いちゃこら話がなんとか先にすすんだので!


「・・・いったいどれだけ飲んだんだ?」
内心の動揺をかくすように蓮は眉をひそめて見せた。
「質問に答えてください。」
すぱり
べろんべろんに酔っていたはずのキョーコが、しゃきりと身体を起こした。
蓮は目を見張る。
・・まさか、酔っていたのは、演技?
「敦賀しゃん?答えて下さい。」
無表情になってしまった蓮の顔をキョーコが覗き込む。蓮の鼻腔をくすぐったのは甘ったるいアルコール混じりの香り。
ずくん
身体の奥からつき上がった衝動。にわかに上がる体温。
「酔っぱらいの相手はしないよ。」
蓮は顔をそむけた。普段なら絶対にキョーコから顔を背ける事なんてしないのに、そむけないと望まない衝動に押し流されそうな気がする。
「酔ってませんよ。」
ぐいっと顎にかかった両手に蓮はまた驚く。
「最後までしてください。」
囁くように震える声がそう告げて、動きかけた蓮の口をキョーコの口が塞いだ。
ん、ふ、、んんっ
深くかわされる口づけに、思考が融けていく。
蓮の後頭部を抱えていたキョーコの手が、首におちて、背を流れて、シャツをまくり上げる。
キスをかわす
抱き合う
それは幾度も重ねてきたから、おずおずと触れていた最初とは違ってる。
するりと肌に触れる手に駆立てられるのを、彼女は知っているのか知らないのか。
それでも交わす唾液に混じるアルコールが蓮の頭を冷静にしてしまう。
少し離れて蓮を見つめるキョーコの眼は熱に浮かされて蕩けている、けれど、それが酔ったせいだというのが何か気に入らない。
もぞ
まくり上げられたシャツのせいで、空気に晒された背に毛皮の感触が撫でていった。
「姫?」
蓮があわてて後ろを振り向けば、じぃっと二人を見ている黒い丸い眼がある。
「あ、ごはん。」
キョーコがそう言葉を漏らす。
帰宅するなりの流れで、玄関で出迎えてくれた仔猫を二人はすっかり忘れていたのだ。
なぁ〜〜〜ん
正解というように猫は眼を細めて伸びをする。
それで二人の間に流れていた雰囲気は一掃されてしまった。
まるでさっきまでが嘘だったかのように、キョーコが蓮から手を離してベッドから立ち上がる。
「?」
・・・歩けないほどにべろべろになっていた筈じゃ。
姫のあとを追うようにすたすたと歩くキョーコを蓮は呆然とみつめた。
「酔ってませんて、言ったじゃないですか。」
ドアを出るところで、キョーコがぽつりと振り向かずにそう言って、蓮は弾かれたように立ち上がる。
「どうして。」
その言葉が届いたのか届かないのか。
キョーコはただ姫にだけ話しかけて、姫のごはんをやり周囲を片付けだす。
蓮はおろおろとそれに手をだせずについてまわるだけだ。
「敦賀さんは先にお休みになって下さい。わたし、ゲストルーム使わせて頂きます。」
「え?」
「おやすみなさい。」
キョーコが蓮の眼と合わせずに頭を下げた。
その大きな瞳が潤んでいたから、蓮は咄嗟にその腕をつかんだ。
「うやむやにされたくないんだけど。」



*****
さて、次は頑張れるかなっ!


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