猫じゃらしー8

7月ですね!!!
励ましメッセージ等ありがとうございました。
もう、励まされた勢いで、えいっっ!!!



ふふ、うふふ
抱き寄せたキョーコがへにゃへにゃとその身体を預けて笑う。
「ほら、しっかり。」
マンションの入口までは、社長秘書の彼がついて来てくれたけれど、エレベーターから部屋までは蓮がキョーコを運ばなくてはならない。
アメリカ行きの壮行会と、LMEのごく限られた人間だけで、社長室のバーで飲み食いしていたのだが、ちょっと蓮が社や松島主任と話し込んで目を離した隙に、キョーコはまだ慣れないアルコールを多量に摂取したらしかった。
・・・琴南さんも天宮さんも、強いんだな。
今や仲良し三人組と世間にも認知された「元」ラブミー部の三人。その三人組に割って入るのもとちらちら様子を伺っていた蓮だったが、二人が示し合わせてキョーコに呑ませていたとは気付けなかったのだ。
「敦賀さん、キョーコをお願いしますね。」
にっこりと笑った奏江が蓮にそう言ったとき、キョーコはソファーでうつらうつら眠り始めていた。
「一体。」
「たいして呑んでませんよ、たぶん疲れてたんじゃないですか?」
千織も苦笑を交えるようにそう言った。
たしかに、ドラマのロケから帰って来てすぐの事だ、疲れていてもおかしくはないけれど、キョーコらしくない。
・・ただ、どうであれ、連れて帰らないと。
「帰るよ。」
キョーコの肩に手をかけて、蓮は抱き上げようと声をかける。
「はぁい。」
妙に回らない舌ったらずな声に蓮はぎくりとして、そして、ふらふらと蓮のネクタイを掴んで立ち上がろうとするキョーコに覆い被さりそうになった。
「やぁだ、まだ、おうちじゃ、ありませんよぅ。」
いったいそんなキャラを隠していたのかというほど、キョーコは酔っぱらっている。
「そんなんじゃ、歩けないだろう?」
「歩けますぅ。」
蓮にしがみつくようにして、キョーコは立ち上がって、「ほらぁ、歩けます。」とにこぉっと笑った。
「やだ、ほんとに酔っぱらいだわ。」
奏江の声にも、キョーコはにこにこするだけだ。
「も〜こさん、酔ってないよぅ。」
そう言っているそばから蓮から手を離して、キョーコがよろける。
「わかったから、俺に掴まって歩いて。」
酔った人間に説教してもはじまらないと蓮は少し溜息をついて、キョーコを支えて歩きだした。
マンションに着いても、キョーコは歩くといって譲らない。
だから、若干もどかしい思いをしながら蓮は千鳥足のキョーコを支えて歩く。
「敦賀さんは過保護なんですぅ。」
まだ「外」という意識はちゃんとあるのだろう、キョーコは支える蓮の手を拒むかのように手を掴みながら、「敦賀さん」という。
ちくん
これだけ酔っていても、「外」という意識を飛ばさないのは正しいと思うのに、全て甘えられているのではないことを思い知らされる。
「過保護って。」
その言葉も刺さる。好きな子を構い倒して何が悪い?
「・・・・」
もやもやが一気にこみ上げて、蓮はいきなりキョーコを抱き上げてすたすたと歩く。
「歩けるっていってるんですぅ」
酔って入らない力でジタバタされたところで、蓮には響かない。
ロケから帰って来たら話そうと思っていたのを、こんな形でスルーされるとは予想外だった。一歩一歩ドアに近づくほどにもやもやが濃くなる。
ガチャン
カードをかざす手もドアノブにかけた手もいつもより力が籠ってしまっているのを蓮は自覚した。怒ることじゃないと冷静な声が頭の隅に響く。
なぁ〜〜ん
いささか乱暴に開いたドアの先、玄関マットの真ん中で、姫が大きな声をあげてそして首を傾げた。
「ただいまぁ〜ひめぇ」
キョーコが身を乗り出して姫に手をのばすのを、蓮は慌てて抱え直す。姫も酔っぱらいと察したのか、身体を翻して廊下の先へ走って言ってしまった。
くす
プンプンと吹き出しがついていそうな姫の後ろ姿に蓮は笑いを漏らす。
ほんと、怒りたいよね。
姫に逃げられてシュンと蓮の腕の中に納まったキョーコを改めて見直す。姫のおかげでもやもやがいきなり晴れたのにも驚いたのだが、上目遣いで蓮を見ていたキョーコの視線を感じたからだ。
「ごめんなさい、は?」
自然と蓮の口がそう言っていた。
「はい。ごめんなさい。」
しゅん
キョーコが大人しく腕の中で小さくなる。
「酔いたかったの?」
こくん
小さな頷きが肯定を示した。
「だったら、うちでいいよね?」
ふる、ふる。
首が小さく振れる。
「どうして?」
「・・・酔うまで飲ませてくれない、もん。」
潤んだ目で見上げられて、蓮は白旗を上げた。
どうしてくれようって、ほんとに、どうしてくれるんだ!
「酔わせたら、、無理だからだよ。」
大切に思うからこそ、理性をフル動員しているのにと蓮は首を振る。
「なにが、無理?」
ムキになったようなキョーコの声にぎょっとする。
「どうせ、どうせ、ずっっとお子様ですよぅ。」
わぁーん
キョーコの目から大粒の涙がぼろぼろと零れ落ちる。
「お、お子様って、何?」
おろおろと蓮はキョーコをベッドに降ろす。
「どう、して、、最後まで、シないんですかぁ?」
ひくひく
しゃくり上げるキョーコの顔を蓮はまじまじと見つめてしまった。



*****
すいません、鉄板な展開。
も、リハビリ・リハビリ〜〜〜〜許して下さい!!!
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