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猫じゃらし-6

ちょっと短いし、ちょっと屈折?


「蛙の子は蛙だな。」
ニタリ
タブレットを覗き込んでいたローリィが嗤う。ハラハラしながらそれを見ていた松島が、へっと小さく首を傾けた。
「いや、独り言だ。気にしなくていい。まぁ、反応も悪くないし、このまま続けさせ良いんじゃないか?」
「蓮はアイドルじゃありませんし、それは良いんですが、このままいくとルーツ公表かと。」
タブレットには『敦賀蓮オフィシャルブログ』の下書きが表示されている。京子と猫のツーショット写真の次の記事をどのタイミングで投稿するか、が、2人の議題だった。
「京子お手製の姫ちゃんキーホルダー」
お揃いである事を示す2つ並んだ猫モチーフのそれは、キョーコの凝り性が遺憾なく発揮された代物であるけれど、問題はそれではない。
ここまでラブラブぶりを世間に振り撒けば、自ずと「結婚」という帰着を期待させる。水面下で探りを入れてくるマスコミ対応も、俳優部の仕事を増加させているのだ。
「結婚」には、それなりに壁のある二人であることを、松島も知っている。二人の気持ちに問題はなくても、ややこしげな家族が環境が彼らにはあるからだ。
「まぁなぁ、、。」
ローリィはフゥっと息を吐いた。
「そういや・あいつ、来るんだったか。」


「へ?」
キョーコは蓮の顔を見つめて、箸を持つ手を止めた。
「だからね、父さんが、姫と遊びたいんだって。」
「はぁ。」
にっこりと微笑む蓮の機嫌が微妙に読めずにキョーコは戸惑った。
「断って良いんだけど、あの人はキョーコにも父さんだろう?」
「そ、それは、その話の成り行きっていうか、その。」
シャバダバーと久々に怨キョが蠢き出しているから、きっと、蓮がなにか腹に抱えているのだというのはキョーコにも察しがついた。けれど何処に何を溜めているのかがわからない。
「来日は仕事だから、顔を合わせない訳にもいかないんだけどね。」
キョーコは、蓮が久遠であることを告白されているけれど、クーと顔をあわせるのは、その久遠を演じた以来のことだ。
ーーーお付き合いさせていただいてますとか、な、なんて挨拶したらいいのぉぉぉ
蓮の機嫌も気になるが、「彼氏の親」と会うというシチュエーションが何とも言えず恥ずかしい。まして、とーさんと初めて呼んだ相手が、その、おそらく本当に将来の父なのであるからして、、、キョーコの頭の中はぐるぐるし始める。
「俺とあの人の関係はまだ公にできない、から、、その、、キョーコの父として、、来たいっていうんだ、あの人は。」
なぁぁ〜
甘えた声をあげて姫がキョーコの足にすり寄ってきた。
「姫、なぁに?」
蓮から視線を仔猫に落として、キョーコははっとする。
・・それで良いんじゃないか。
夕食の途中だから、仔猫を抱き上げる訳にもいかないなと、キョーコは仔猫を足であやして、蓮に向き直る。
「チャンス、かも知れません。」
「クー・ヒズリの、娘、、のB.F、演じていただけませんか?」
にこにことキョーコは微笑む。足元の仔猫がそれを励ましてくれている気がした。
「目立ってナンボ、って、敦賀さんが言ってたんですよ?」
呆気にとられる蓮の表情にキョーコは思いっきり笑んだ。
「姫がくれたチャンスかも知れません。」
ニャァ
まるで同意のように仔猫がないた。


そして。
『敦賀蓮オフィシャルブログ』
には、クーに猫パンチをくれる姫の写真がアップされることになったのは、もうちょっと先の話。




*****
ちょっとシリアスに。前向きなんだけど、どうやってアメリカに帰るか、まだ具体案のない蓮さんを想定しております。
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