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猫じゃらし−3

さて、今回は、うっすら桃がただよってます。






「猫飼おうと思うんだ。」
「ふぇ?」
キョーコは恋人の唐突な発言に奇妙な返事をした。ベッドのなか、すっぽり抱きすくめられて息も絶え絶えだった所為もある。元々、蓮はよく触って簡単に抱きすくめるし、スキンシップが多い人ではあったけれど、互いの好意を認めてからはそれはエスカレートする一方で、キョーコは翻弄されっぱなしだ。
・・・二人羽織?
料理の最中は後ろからすっぽり抱きすくめられているし、一緒に部屋で過ごす時間で接触がないのは、、せいぜいお手洗いぐらいだろう。
キスなんて、挨拶程度から腰が抜けるレベルまで施されて、仕事でのキスシーンなんてそれに比べたら全くお遊びと余裕すらでてきた。尤も、そんな仕事があった日は、消毒と称してかなり濃厚なものを見舞われる始末なのだが。
高校の卒業式の後、告白されて大泣きしたキョーコを蓮は離してはくれなかった。口実なんか無しにいつでも一緒にいたいと云われて、何がなんだかさっぱりわからなくなって、気がつけばベッドで一緒に寝ていた。
ただし、、ぬいぐるみか抱き枕のように、である。
未だ処女だとは、交際宣言した大人にあり得ないと誰も信じてくれないのだが、それは事実。
一緒に寝てはいる。
身体の小さな黒子の位置も、うっかり作った青痣も自分より知っているであろう程に、隅々まで晒してしまっているけれども、だ。
原因は色々ある。
「感じてくれて、嬉しい。」
などと妖艶に囁く恋人の愛撫にキョーコの意識が簡単に飛んでしまうこと。
妖精だったら無かったであろうソレが、長身でたくましい身体に似合った規格であること。
その規格の自覚があるために無理強いを怖れて、先に進まないでいてくれていること。
進まない事にキョーコが安心してしまっていること。
、、今度こそ、勇気をださなきゃ。
そんな時ほど、身体が敏感になってしまって意識が飛ぶ。
猫の話は、そうやって快楽に落ちたあとのタイミングだった。
そうっと汗で絡んだ髪をといて撫でる蓮の手を心地良く感じながら、何か胡散臭い似非紳士の笑顔の彼にキョーコは構えた。
「猫は嫌い?」
キョーコは首を振る。
「家に、動物がいたことがなくて。」
ショータローの家に厄介になっていた身分でペットなどはあり得ないし、そもそも旅館では毛が散るし、畳をだめにするしで、猫は歓迎されない。
「河原で、、触らせてくれる子がいたんですけど。」
ふとキョーコは、コーンにあえなくなったあとで見かけていた白猫を思い出した。青みがかった碧の瞳に「コーン」と勝手によんでいた猫。
「俺は飼ってたことあるし、犬より猫のほうが手がかからないよ。」
「そうなんですね。」
キョーコはほにゃりと微笑んで蓮の顔を見る。
「社さんの家で保護した子猫がいるんだって。」
その言葉に、キョーコは唐突な発言の背景を理解した。
「でも、留守番とか、ちょっと可哀想じゃないですか?」
「二人のどちらかはちゃんと見てあげられると思うし、、、仔猫の世話が、っていえば飲み会で夜遅くまで付き合う必要もないだろう?」
ぎくり
蓮の何気ないようなその言葉にキョーコは身を震わす。今のドラマの共演者達は年齢が近いせいか、なにかというと飲みにいくだとか夕飯だとか懇親会が多いのだ。それに対して蓮はうるさくは言わないものの少しおもしろくはないらしい。
「猫がいたら、君を一人で待たせなくていいと思うし。」
そうっとまた蓮の手がキョーコの髪をなで、耳朶をくすぐった。
キョーコは真っ赤になってしがみつくので精一杯になる。どれだけ、蓮がキョーコのことを考えてくれているのかと、嬉しくて恥ずかしくなるのだ。
「写真貰ってるんだ。見る?」
そっと蓮の手がベッドのサイドにのびる。
伸びた腕に肩にまとうものがないのに、あらためてキョーコは頬を染める。
・・恋人だ、もん。
肌と肌を触れ合わせて、抱き合っているのだと改めて実感してしまう。
「ほら」
キョーコの顔に顔を寄せて蓮がスマホを翳してみせる。
まあるい眼をした仔猫はぬいぐるみよりもずっと可愛らしかった。
「かわいい。」
「よかった、女の子だっていうし、美人になりそうな気がするんだ。」
ツキン
奇妙な胸のつかえに、キョーコはそっと蓮のスマホに映った仔猫を見つめる。
・・猫、なのに。
「名前、考えてくれないかな?」
「え?」
「君に名づけて欲しいんだけど、だめかな?」
「いいんですか?」
「一緒に考えたいから、候補をあげて欲しいというか。」
少し照れたように言い淀む蓮に、キョーコはまた顔を真っ赤に染める。こんなふうに甘えられたら心臓が幾つあっても足りない!と思う程、鼓動がばくばくしている。
「こ、候補、、考えますっ。」
「うん。」
蓮がにこりと笑って、キョーコの頬に軽く口づけた。




*****
まだ、猫がきませんね・・

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