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領主の城-9

今回、限定との境目だと思います。
およそ前話までお察しいただけてるかとおもいますが、○○シーンあります。

9・スープ




キョーコの眼前に差し出されたクオンの指は、血の滲みもないきれいな皮膚をしていた。
「よかった。」
驚きながらも、傷がないほうにキョーコはほっとして、安心したように息を吐く。
「ふふ、君はやっぱり、、思った通りのひとだね。」
その指がそっとキョーコの頬に向けられて、ゆっくりと確かめるように触れた。
「俺が怖くはない?」
「怖くないといったら嘘ですけど、、不思議のほうが上回ります。」
キョーコは上目遣いにクオンを見る。
びく
震えたのはクオンの方で。
「そ、う。不思議のほう、、そうだね。」
「傷が直ぐ治るなんて良い事だですよね。」
少し慌てたようにキョーコは言い募る。どういうわけか、クオンが酷く傷ついたように感じてしまっていたのだ。
「良い事、そうかもね。」
キョーコの頬から手をゆっくりと離して、クオンはキョーコをソファーにいざなった。
「傷が治るのは、、ちょっとした副作用なんだよ。」
「副作用?」
「そう、傷を治すのが目的じゃないんだ。」
クオンはソファーにキョーコを座らせて、その両手を取った。その視線はキョーコの首筋に向けられていて、じっとクオンを見つめるキョーコの視線とはあわない。
「うちの一族はね、ちょっと普通じゃないから。」
早口で抑揚を欠いたクオンの声が部屋に響くような気がした。
つい、とその長い指がキョーコの首筋をなぞる。その感触にキョーコの体が小さく震えた。舞踏会の夜、足に口付けられたあの時と同じような奇妙な感覚に身体が疼く。
「怖い?」
キョーコは眼をつぶって首を振る。クオンが纏う雰囲気が何かただならないものに感じられて、それを直視できない。クオンの指が押さえる首筋が、どくっどくっとキョーコの脈動をキョーコにも伝える。
「・・・無理、しなくていいよ。」
その言葉の響きがなにか悲しくて、キョーコは眼を開く。
「無理、、じゃなくて、、その、、、こういうのは経験がないので。」
おずおずとキョーコはクオンを上目遣いに見た。
「・・こういうって、、ああ、、キスの、事?」
ふっとクオンは眼を薄めると、キョーコの首筋から耳を頬を撫で上げて、すぅっと唇を拭った。それだけでもあまりに艶かしくて、キョーコはかぁっと耳まで真っ赤に染める。
・・・「婚礼」って、、そ、そ、、う、いう、こと・・
色々ありすぎてキョーコはここにクオンの妻となるべくして呼ばれたことを、深く考えてなかった事に思い至る。
すごくキレイな肌、長い睫毛、、ぼんやりとキョーコは近寄るクオンの貌を見つめてしまっていた。
「目蓋は、、閉じて。」
低く小さく囁かれて、キョーコは慌てて眼をつぶってしまう。
気配がゆっくりと間近にせまってきて、柔らかな感触が唇に触れた。
軽く触れて離れてまた触れる。
握ったキョーコの手をクオンは自分の肩に誘導して、その大きな手でキョーコの後頭部を強く掴む。
触れて重なった唇を拡げるように強く押しつけて、クオンは次第にキョーコに入り込んでゆく。びくりとキョーコが身体を引こうとするのを赦さずに押入って吸い上げる。息をする間を与えないほどの接吻の合間に、キョーコはクオンの胸の内に縋り付くような姿勢になった。
んふ、、
少し赦された唇の隙間でキョーコは息を継ぎ、甘えたような喘ぎをもらす。
絡まる舌から劣情が伝わって、キョーコの心を侵蝕する。
くちゅ
滲み出した唾液の絡む音に、キョーコの身体が震える。
・・こんなふうになるのは、唾液のせい。
傷を治してしまうそれが、キョーコの身体を変えてしまうのだと思った。
・・そうでなかったら、こんなに気持ちがいいわけがない。
かく
キョーコの身体が芯を失ってクオンに撓垂れ掛かる。
クオンの大きな手がキョーコの頭を抱えながら、顎を上げさせた。二人の咥内に溢れた唾液を流し込むような動きに、キョーコは素直にしたがって喉を動かす。
「上手、だよ。」
顔を寄せたままに、クオンの手がそうっとキョーコの髪を撫で、首に背に降りる。
キョーコの瞳がぼんやりとまるで酔ったかのように薄く開いてクオンを見つめた。その扇情的な表情にクオンは一瞬どきりとして、再び口づける。
背を降りた手が細くくびれた腰を掴んだ。
しゅるり
腰上を飾っていた大きなリボンが解かれる音に、キョーコの身体が揺れた。
痛、、
揺れた弾みでクオンの歯がキョーコの唇に当たって浅く切れる。
血液の滲む味がしてキョーコは離れようとしたのに、いっそう強くクオンが潜り込み舌ごとたべてしまうかのように吸いこんでしまう。血を流す唇を執拗にクオンの舌がなぞる。
あまりの息苦しさに顎を上げたキョーコの視界に、クオンの漆黒の瞳が鈍く碧色に輝くのがうつった。
・・眼の、色が、、
「我慢、できない。」
首筋にクオンの顔が埋もれて低音の囁きがキョーコの全身に伝わって痺れさせる。
どくっどくっ
指で押された時よりもずっと早く、クオンの唇の下で脈動し続ける。
熱を帯びた粘膜の感触がキョーコの思考を奪った。

つ、ぷん。

張りつめた肌に小さく針が刺さったような感触がして、キョーコはそのまま意識を失った。



****
7が前菜で8がサラダだったわけですね。
キョーコちゃんをフルコースで(苦笑)
パン・魚料理・ソルベ・肉料理・チーズ・フルーツ・デザート・コーヒー・プチフール
たどりつけるかな〜


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ついに正体が?

美味しそうなご馳走を前に、我慢できなくなったクオン。
これを境にキョコさんに変化は訪れるのでしょうか。

続きも楽しみです。
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