スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

web拍手 by FC2

かくれんぼ いち

いやはや、すみません。
メモ程度が調子にのっちゃったので、アップです。
(書いたら寝かせて見直してからアップしようと決めたばかりなのに、また勢い。。)

あと二編ありますが、ただいちゃこら致すだけなので、それは隠し部屋で後日アップします。
(まだ書けてないですが、ここでの限定でいいのかどうかちょっと考えているので・・)

成立後すぐって感じのでろでろに甘ったるいものをめざしてみました。
(て、、課題はたぶんあと二編のあまったるい絡みだと思う、、)




「あれ?」
キョーコはきょろきょろと広いリビングを見渡した。
・・半日オフなんだ。
少し照れたように告げた「彼氏」の姿が、そこにない。
天にも昇るような告白をうけて、つきあい始めてもう一月(ひとつき)。とはいえ、もともと多忙な「彼氏」とゆっくり一緒に過ごせたのはまだ指で数えられるほど。
・・来てた気配があるだけでもうれしいから。
留守でも部屋を使ってくれと渡されたカードキー、教えられたドアの暗証番号。
最初は戸惑っていたけれど、余裕のあるときに夜食を作り置きにきたり、発声練習しに寄ったりと留守宅なのにいそいそと通うようになってもいた。
だから、その、ふつうに鍵を開けて部屋に入ってしまったキョーコだったのだが。
「いない?」
キョーコは仕事上がりが夕方18時過ぎになると告げていた。時計は18時半を過ぎている。
そして、キョーコが訪ねていく場合、「彼氏」はリビングで台本に目を通したり、映画をみていたりして、それでも、玄関に迎えに来るのが常だ。
「オフだし、、お部屋かな?」
キョーコは呟き、声をかけにいこうかと廊下に足をむけて、、踏みとどまった。
ふるふるっと首を振る。
「疲れて寝ちゃってるのかもしれないし。・・・寝顔、、みたいけど、がまんよ、ね。」
真っ赤になってしまった顔を両手で抑えて、キョーコはキッチンに向かう。
冷蔵庫をあけて、食材を確認して、想定していた献立どおりに進めようと手を動かし始める。
きっと美味しいって言ってくれるし、ちゃんと食べてくれるし。
キョーコの顔は自然と緩む。
外ではもそもそと表情なく食べる人が、にこにこと食べている様は格別なのだ。
「恋人」というその甘い存在。
・・片時も離したくない。
熱っぽく囁いて抱きすくめられると、涙が出そうな程に嬉しくて。一緒にいる時間はほんとに一人になんてしてくれない、甘い「恋人」。
ゆめ・みたいな。
最初は大人の人だしとちょっと戸惑った。
彼が望む姿でありたいと懸命になってるのは今もだけれど。
・・無理はいやだな。
背伸びしようとすると、困った顔になる彼に、このままでいいのだとほっとしてみたり落ち込んでみたり。
自分でもおかしなぐらい百面相を繰り広げていたのに、料理は次々に完成する。
盛りつけてテーブルに並べるものの、、まだ、「彼氏」の来る気配がない。
「まさか、寝込んでる?」
病気になったことなどほとんどないと豪語するわりに、風邪をひいたときもほぼ意識を失うほどだったことを思えば、それもあり得なくない。
キョーコはそわそわと寝室の前を行ったり来たり。
「ノックすれば、返答あるわよ、ね?」
言い聞かせるように呟いて、寝室のドアを軽くノックした。が、閉まっていると思ったドアはきちんと閉まっていなかったらしい、ドアは部屋の方にゆっくりと開いた。
果たして、寝室は真っ暗で電気もついていなかった。
「敦、賀さ、、ん?」
心細くなって、キョーコはちいさくその名前を呼ぶ。
しかし、部屋には気配がかんじられない。
廊下から入る明かりでも、その大きなベッドに人の姿がないのがわかった。
「どこ?」
この広いマンションをくまなく探検したことは、ない。
キッチンかリビングかゲストルームか、、
・・自分の家だと思って自由に使ってくれて構わないよ。
そういわれても、キョーコには自分の家という経験はない。家のなかでも人との境界線は引くものだと身に付いてしまっているものがある。
一緒に居る時に見せてくれた部屋以外に興味はあっても、勝手に探る事ができないのが、キョーコの人となりであり「彼氏」に呆れられたくはないという心が臆病にしている部分もあった。
「どうしよう。」
料理を始める前に携帯をならそうとしてみたけれど、それはあっさりサイドボードに置かれていた。
だから、不在はありえない。

You see where I am.(どこにいるか君がみつけて)

ふと、「敦賀蓮」は芸名だと告白してくれた時をキョーコは思い出す。
本名が持っていた重み。本名を社長以外が知らないという、その重み。
髪の色、眼の色を変えてまで、ここにいる本当の理由をキョーコは知らない。けれど、そうしなければならなかったことだけは、受け入れられた。というより何より、彼に愛されている事実が何をも凌駕していたから。

「久遠だよ。」
廊下に立ち竦んでいたキョーコの背後から声。
慌てて振り向くキョーコの前には少し不機嫌な顔の「彼氏」。
家では久遠と呼んで。それはずっとお願いされている事なのに、キョーコはなかなか慣れないでいる。「久遠」そう口にした時に「彼氏」が綻ばす笑顔にはどうしようもなく色艶が含まれていて、腰が砕けそうになるからだ。
じっとキョーコは上目遣いで「彼氏」を見上げる。
「ん?」
少し困った顔に変わった「彼氏」がコホンと小さく咳払いする。
「ごめんね、書斎にいたんだ。」
聞きたいことをまるでテレパシーみたいに答えてくれる「彼氏」。
「いいです。、、倒れてるんじゃ、なかったなら、良いんです。」
「・・・。」
ちょっと泣きそうになって顔を背けたキョーコを「彼氏」が捉まえて抱きすくめる。
「君はどうして、そう。」
・・・理性を揺るがしてしまうんだ?
途切れた言葉の先が、頭に響いた。これはテレパシー?
きゅん
背を包み込む大きな躰の熱に、煽られるもの。
ちゅう
耳下に忍び込んだ唇が、音を立てて肌を吸う。
びくっ
目を固く瞑って、躯を竦ませてしまう。
「ごめん。」
緩んでしまう腕、溢れた、吐息は。・・きっとダメ息。
キョーコは俯いて首を振る。
続けて欲しいと言える勇気が、ない。
ほどけてしまいそうな腕に縋る。
どうしてこういう言葉はテレパシー出来ないんだろう。
「どういう、言葉?」
ぎゅっとまた強く躯を引き寄せる腕に、あっと声を漏らす。簡単に回転した躯は首を傾けてキョーコを覗き込む久遠の顔を間近にした。不思議な緑色の瞳に吸い込まれそうになる。
「もう、限界。」
ちいさく呟きながら重ねられた唇が熱くて。
覚えてしまった感触を確かめるように、そっとその形をなぞって、
覚えてしまったリズムで浅く息を吐いて、啄んで。
少し離れた久遠の眼の奥に灯るものに燻られる。

ゆらり
ゆらり

嬲られる舌も、せわしなく探られる躯も、続けて欲しいと叫びだす。
息苦しいほどの熱。
「あっ」
ぎし
廊下にいた筈が、縺れ合ってベッドに崩れる。
そして容赦なくまるで食べられてしまうみたいなキスをする。
口の中に広がっていく味は甘くてほろ苦くて理性を酔わせて黙らせてしまう。
彷徨っていた手が、シャツの裾をたぐって彼の背肌に触れていたのは、仕掛けられただけじゃない望んだからだ。
・・・脱がせるのももどかしい。
たくし上げられたキャミソール、その下で蠢く大きな手の感触に躯が波打ってしまうのに、言葉がちゃんと頭に響いた。
初めての時とはすこしづつ変わる接触。

You see where I am.(あなたが私をみつける)




*****
ええと、敦賀さんはキョーコちゃんに全てを話す日は来るでしょうけど、好きだ!と言った直後ではないような気がしてきた今日この頃の私の妄想です。
敦賀さんのプライドの高さは並大抵のものではないような気がするのですよ〜
好きな子に重い過去を晒すには、もちょっと大人にならないと無理かなぁって。なにせ初恋!

関連記事
web拍手 by FC2

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

message
場内整備を勉強しておりますが、不行き届きがあって申し訳ありません。何かのご連絡等は<読者様相談窓口>にコメントをお願いいたします。よろしくお願いいたします。
最新記事
counter
カテゴリ
flyaway news twitter
ブログとHPの更新状況とちょっと呟き フォローはご自由にどうぞ!(フォロー返しはあまりないかも)
Link
上部のサイト様は相互リンクいただいてます。 マナー携帯でご訪問くださいませ。 下部のサイト様は大好きサイト様で、リンクフリーに甘えさせていただいてます!!
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。