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Shinkai-gyo19

解説と目次
*目次が追いついてなくてスミマセン!

・・・鬼展開と、予めお断りしておきます。




明るすぎて何も見えない

暗すぎて何も見えない

視覚は光の反射だから

明るすぎれば乱反射
暗すぎれば闇

明るさに眼が眩んで
堕ちた先が
闇だったとしても

見えない事にはかわりがない


【Shi・N・Kai・Gyo】


ざぁー
思い切りよく捻った蛇口からお湯が流れる。温度が上がるまで暫し、蓮はぼんやりとその湯の流れを見つめる。未だなお、身体を包み込むキョーコの薫りに酔っていた。包み込まれる心地好さ。身体を交わす事が、ここまでの幸福感をもたらすことは今までには無かった。
白く眩い世界。
優しく光が包み込む浄らかな世界。
背を向けて堕ちて、二度と還ることが出来ないと思っていた故郷・・
蓮は鏡を見た。
黒く染った髪、黒い瞳がじっと見つめる。黒い、それは堕天の証。
ズキン
苦しくなって大きく拍動した心臓、その上の肌にキョーコが紅く刻んだ印がある。
蓮はそっとその印に手を伸ばした。
とくん
心臓が平静を取り戻し始める。
・・・清められたような気がして
キョーコの言葉を思い出し、何か擽ったいような、恥ずかしいような心持ちに慌てた。
かいた汗を拭わなければ風邪を引いてしまうと思いながら、何かキョーコを失うようで躊躇する。そこで蓮は苦笑をもらした。
・・・彼女が待ってる。
ぼんやりとしている場合ではないと、タオルを湯に浸し、バスタオルを棚から引っ張り出した。自分はバスローブを羽織って、蓮は寝室に戻る。

びしゃん

蓮の背にその音は聞こえなかった。
「あ」
キョーコの恥ずかしそうな声に迎えられて、蓮は頬を緩めた。掛け布団に埋もれているのが、彼女の羞恥心を示しているようで、これもまたくすぐったいような気持ちにさせる。
・・どうしてくれようかって、思うよ。
「タオル、持ってきたから。」
「・・・ありがとうございます。」
真っ赤になったキョーコの顔が布団から覗き、そろりと手が出た。蓮はバスタオルを先に渡す。身体を拭いてあげたいと思うけれど、これだけ恥ずかしがっているものを押さえつけるのも気が引ける。ごそごそとキョーコが蓮に背を向けてバスタオルを身体に巻いた。
その背に被さるように蓮はベッドに身体を滑り込ませる。
「ひゃ」
まだ暖かさの残るタオルでキョーコの内股に触れる。
「ごめん、でも拭いたほうがいいから。」
「・・ありがとうございます。」
くすっ
蓮はキョーコの耳許に笑みをこぼす。
「うん、起きれるなら、シャワーの方がほんとはいいんだけど。」
びくっ
まだ敏感になっているところに触れるからだろう、キョーコが身体を丸める。
「・・起きます。」
耳朶まで真っ赤にして、キョーコが身体を起こそうとする。
「無理しないで?・・・って無理させちゃったんだけど。少しさっぱりはしたよね?」
蓮は一通りキョーコの身体をなぞったタオルを手に身体を起こす。
・・・これを置きにいかなきゃ、か・
抱きすくめたせいで離れ難くなってしまったのに、そうはいかない。

びしゃん

それは、蓮を飛び起きさせるのに充分な音だった。
「しっ」
蓮の行動にビックリしたように振り返ったキョーコに黙るようにジェスチャーを送る。
寝室のドアの向こうから、流れ込んでくる嫌な気配。
ひんやりと重い空気に何か腥いものが混じる。闇のモノの歪んだ空間。

びしゃん

「うっ。」
キョーコが蓮の後ろで口を手で覆った。臭いがきつくなったのだ。蓮は咄嗟に手にしていたタオルをキョーコに手渡す。気持ちは複雑でも、濡れているタオルのほうが、臭いには有効だ。

びしゃ
薄汚れた白いドレス姿が寝室のドアに現われた。ドレスから出ているのは真っ黒な頭。ドレスはまるでウエディングドレスのように裾が長く、ケープを被っている。
にたーり
頭の中央部がぼんやりと光って、嗤ったように見えた。
・・・ヨク・ヤッタワ・・
点滅のような言葉が流れた。
「え?」
蓮は思わず声をあげる。
「うそっ・・・どうして?」
キョーコの声。
・・・いらっしゃい・・キョーコ・・
白い手袋が前に伸びる。ドレス姿のソレが二人との間をじりじりと詰めていく。
ケープがすこし揺れる。
それはまるで微笑む人が首を傾けるのに似た仕草。
・・・サア・・オイデ・・祝福を・・・ホメテあげるわ
「どうして・・。」
・・・・キョーコ・・ワタシノ・キョーコ
蓮はキョーコを振り返った。
キョーコはその首に下がったあの薄桃色の宝石を両手で握りしめて、目前に迫ってきたドレスを凝視している。
「おかあさん・・・」
ズキン
蓮は胸に大きな衝撃を感じて、そのままベッドに崩れおちた。ギュッと閉じられた瞼から落ちた涙が、きれいな流線型を描いてポトリと掌に落ちていくのが見えた、気がした。



*****
す、すいません・・
え、花嫁じゃないの??
それはですね、、次回以降の御愉しみにって、
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ぎゃ〜、怖いよー

失礼しました。こんばんわ。まるで、リン◯、らせ◯、みたいだと思って怖くなりました。でも、深く考えてみるとキョーコのお母さんが深海魚??のような化け物にたとえられているということは、何かmetaphorがあるということなのですね??親子関係は社会や法律を越えた原始的な匂いがありますが、断ち切れないつながりがきれいごとでは済まない怖さを孕んでいますね。奥に秘められた意味がどう表に浮上してくるのか、怖いもの見たさとともに、楽しみです。どうもありがとうございました。

Re: ぎゃ〜、怖いよー

> genki様

いつもながら鋭いコメントありがとうございますー
怖いよ!と言っていただけて、良かったと言いますか(汗)
このお話、書いている方もちょっとびっくり現象でして、綴りながら深く潜るようなところがあります。
うわ、何気なく書いちゃったセリフがここにかかってたのか?!(ある意味で怖い)とか。

どんな展開になるか、お見守りいただければ嬉しいです!
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場内整備を勉強しておりますが、不行き届きがあって申し訳ありません。何かのご連絡等は<読者様相談窓口>にコメントをお願いいたします。よろしくお願いいたします。
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