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Shinkai-gyo 6B

6を限定にしてしまったので、話がみえない・・
ということで、限定シーンを削ったバージョンです!


昏い、昏い、暗闇の世界

そこに棲むものたちが、抱える孤独。

時折堕ちてくるモノで餓えをしのいで。
それでも待ち望む光。

きらり
天上から届く僅かな光を集めて、眼をくらます。

【Shi・N・Kai・Gyo】


「尚!まって。」
高い声がファッションビルのフロアに響いた。
声に続くカツカツというヒールの音すらも、高く響いて、蓮を振り向かせた。
”Syo-U”
その音の響きが、蓮の意識に浮上する。
・・不破尚・・・
奏江のメールにあった名前。
振り返った景色には、金に染めた髪の青年とそれに追いすがる女の姿があった。
男女の修羅場?
周囲を通り過ぎようとする人々の視線はそんな嘲笑を含んでいる。
「もう、勝手ばかりしないで。今が大事って言ったでしょう?」
そんな視線を物ともせずに女は少年に言い募る。
「わーってるって、買い物ぐらいいいじゃねーか。」
ぷす
身体の線を惜しげも無く示すスーツ姿のその女に、少し口を尖らせて答える青年。
「打ち合わせの時間までに、終わらせるのよ?」
仕方ないわねと苦笑を見せる女は、姉か何かかと、思わせる。
「しょーがねえじゃん、キョーコがいりゃあ、アイツ喜んで買ってくんのに。」

”Syo-U"
"Kyo-ko"

蓮の中で、音が響きあって、耳を塞ぎたいような騒音に変わる。
「20年ずっと」
キョーコの声が。
「あのクズ」
奏江の声が。
キラリ
花モチーフのネックレスが乱反射するような錯覚に襲われる。

・・・彼奴か

「キョーコちゃん、連絡取れないの?」
女の口がそう心配そうに言った。
「なんで、俺から連絡しなきゃいけねえんだよ、どうせ、泣きながら戻ってくるに決まってんだ。」
「・・すごい自信ね。」
「いなくてセイセイした気分だったのによ、ショーコさん余計な事いうから。」
むすっと口をへの字にした青年が、乱暴に歩いてくる。

「戻らないよ。」

蓮はすれ違い様にそう告げた。
なっ
青年が蓮を振り向く。
蓮はそれを目尻で睨むだけで、足を止める事も無い。
・・・永遠に赦さない。
肩もとを掠った金髪は、青年が長身だということを如実に実感させた。
自分よりは低いけれど、一般的には高い背。
キョーコが蓮と視線を合わせるその何気無い仕草は、彼に対応してきたからだと、理解する。
彼女と過ごしやすいと感じる素地は、この青年が作ってきたものなのか。
モヤモヤとこみ上げる不快感。


「おかえりなさい。」
にこやかに蓮を迎えるキョーコの表情は明るい。
「・・ただいま。」
蓮の反応に、キョーコは少し頚を傾げ、そして、頬を染めた。
ツキン
胸に刺さった甘い痛み。
「あの、、すみません。」
俯いてしまったキョーコが上目遣いに蓮を見る。
ツキン
「・・悪夢なんて、子供っぽい事で、変なこと、お願いして。」
「そんなこと、ないよ。そもそも、俺がきっかけは作った訳だし、それで、結果がよかったんなら、、良かったとしか。」
「あ、は、そ、そうですよね。」
二人きりの食卓は、箸も会話も何かぎこちない。
「あの、さ。俺、誰にでもしてるわけじゃ、ないから。」
蓮は少し慌てて、顔を上げてキョーコを見る。
「それは、あの奏江さんからも聞いてますから、、信じてます。」
「・・それは良かった。」
もそもそ
美味しい食事なのに、進まない。
「あの、探してたネックレス、、いつ貰ったの?」
「ふへっ?」
蓮の質問にキョーコが箸を落としそうになる。
「去年、、誕生日に。」
「・・誕生日。」
「初めて貰ったんです、誕生日プレゼントって。」
「そう、だったんだ。」
「でも、もう、いいんです。」
キョーコがパクリと卵焼きを頬張った。
それは、蓮のリクエストで作られた甘い卵焼き。
・・・卵焼きは甘いのとダシのとどちらが好きですか?
・・・甘い方が好きかな。
「誕生日って、いつ?」
蓮の口は勝手に質問を紡ぎ出す。
「、、クリスマスなんです。25日。」
少し頬を染めたその理由が、蓮にはわからなかったけれど。
「じゃあ、今年はもっと素敵な誕生日にしよう。」
「ふえっ」
吃驚したようにキョーコは蓮を見る。
暦は11月。
来月のその誕生日を、その次の誕生日も、祝うのは。
蓮はそこまで思って、かぁっと上がった熱を隠すように卵焼きに手を伸ばした。


「蓮ちゃん、アレどうしたの?」
ミス.ウッズの顔が険しい。腰に手を置いて、蓮を睨み上げるような姿勢。
「やっぱり、良いものじゃなかったんですね?」
「良いも悪いも・あんなもの、出回ってもらっちゃ困るのよ。」
「あれ、つけてたらどうなります?」
「間違いなく、奴らの餌食ね・・・つけてたの?」
大きな瞳が蓮を覗き込む。
蓮は頷いた。
「知り合いの子が。」
ピクリ
ミス.ウッズの眉間に皺が寄る。
「困ったわね、外しただけじゃ、、『マーキング』は取れないのよ。」
「取るには?」
蓮の質問に、眉間の皺が深くなり、そして瞼が伏せられた。
再び大きく開かれた瞳が、蓮を射る。
「・・奏江ちゃんじゃ、ないわよね?」



*****

某様とのやりとりの中、6巻とか7巻とか読んでたんですよ。ええ、プリズナーですね。
そして勢いがついた、このお話。
妖精王子と天使と悪魔で降誕祭で深海魚?
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