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ASH-12

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ふふふふっ
蓮の目の前でキョーコが嬉しそうに微笑む。
同じベッドに並んで眠るその姿勢で、リラックスしたその笑顔に、蓮の心が躍る。
そっとその微笑む頬に蓮は手を伸ばす。
「すごくよく眠れそうな気がします。」
にこにこと告げるキョーコに、蓮の手は止まった。

・・・・よく眠れる?

喜んでよいのか、悪いのか。
「コーンと同じ瞳の色。」
それを見てからのキョーコの様子は、何か違う。
「コーン」だったのかと、怒られたり、うそをなじられるのは覚悟していたのに、そうではなく「コーンに近い存在」にされてしまった結果、奇妙な親しみを向けられているような気がするのだ。

「敦賀蓮」に向けられていたのは、尊敬だったけれど、ちゃんと、「男」としても意識されていたのだと判るほどに。

そう、「コーン」に向けられる、隔たりのない感覚は嬉しい。
しかし、それは「妖精王子」であって、、、「人間の男」ではない。
こうやって、抱きすくめても、安らぎを感じうるのは、「恋」ではないだろう。

キスしたときは、「男」として意識されていたと、、思う。

いっそ、コーンが妖精ではないということを、ちゃんと説明すべきだったのかと、蓮はキョーコの伏せた長い睫毛を見つめてため息をついた。

・・・まだ、高校生。恋愛回避回路つき・・ラブミー部・・ラブミー部のラスボス

「なんでそんなまた、難攻不落なところに落ちるんだ」
社長があの時がっくりとうなだれた姿を、蓮はいまさらのように思い出した。
・・自分を許していないから、そう簡単に落ちないほうがいいんだろう? 

そう、結局のところ、キョーコにすべてを話せるほどに、自分を見せられはしていない。
奮った勇気、、けれど中途半端なそれを、キョーコが都合よく解釈してくれているのだ。
・・・妖精の血縁だと思われているほうが、まだいい。
そう思っている自分がいる。
・・・そうやって、身も心もすべて繋ぎたいと思いながらも、満たされないでいることに、安心している。
幸せに浸りきるほどに、自分を許せてはいない。

ふに
微笑みを浮かべるキョーコの寝顔。

・・・彼女はまだ、少女でいたいのだろうか。

この腕に抱いた愛おしい存在。
押し込める欲情。
どれだけ葛藤すれば、、、許されるのだろう?

夜が長い。

・・・・既視感。


好きだともいえずにいた夜も、同じだった。
安心して眠る顔に嬉しいのに、辛くて。

ただ、今は辛いことすらも、甘美な感覚。
好意はわかったのだから・・
あの夜とは、かなり違う。

けれど、、

自分の躊躇も
彼女の躊躇も

残っているのだ。


・・何ものをも恐れないほどに、お互いを求める熱情に焦がれているのに。


****
ながい夜なのに文は短い・・・
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