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ASH-10

ASH・・・灰・灰色
1/2/3/4/5/6/


「私が、、。」

そう言ったキョーコが固まったまま、動かない。
蓮はそれを否定する言葉を飲み込む。
・・・この役では、それが事実。

「だから、、、さようなら。」
すっと蓮を見つめたキョーコの双眸から、静かに落ちる涙。
張り詰める、静寂。


「俺なら、諦めないよ。」
蓮はキョーコを抱くすくめて言った。
きゅっとキョーコの手が蓮のシャツを掴む。

「、、さようなら、っていう気持ち、わかる気がしました。」

掴めないといっていた役の、気持ち。
恋心の演技。
「さようなら。」
かつて、蓮に寂しそうにそう告げた彼女たちのそれとは、また違う。
似ているようで、違う。

世界がただ二人だけならば・・・
どんなことをしたって、彼女を離しはしない。
俺が、神に見放されたってそれは、構わない。
けれど、
彼女まで、神に見放されるのは、、、、、。

信仰が深いわけじゃない。
「心中」
ふと、その単語が頭に浮かんだ。
共に生きることができずに、共に死ぬことを選ぶ。
そんな愛は愛じゃないと、思っていなかったか?

善悪じゃない。
正誤でもない。
そんな秤になんか、懸けられる想いでは、ない。
一緒に生きれない生を絶望するような、想い。

きゅっ
抱きすくめた細い身体を一層密着させた。
鼓動が、伝わる。

・・・綺麗ごとじゃない。
理屈や常識なんか、通用しないのだ。
ただ、この抱きすくめた命が愛おしくて離したくない。

・・・同じ想いでいてくれるのだろうか?

「私はあなたを不幸にする。」
あの台詞に過ぎった胸の痛みは、ただの台詞だと思わなかった自分の痛み。

「さようなら」
そういった彼女たちを追わなかった、かつての自分のように。
キョーコは自分を追いはしないかもしれない。

「痛いです・・。」

たとえ、、嫌いだと、いわれても、もうどうにもならない。

「離したく、ないんだ。」
「この手を離したら、君が消えてしまう気がして。」

「そんな・・」

「誓って?」
細い身体が、びくっと震える。
「な、なにをです。」

「俺とずっといるって。」

「そんなこと。」

「大事なことだよ。」

「きっと、、後悔しますよ。」
それは、小さくて暗い声。

「信じて。俺は、君を愛してる。」

びくり
大きく震えたその身体を蓮はただ、ただ、抱きしめた。

「さようなら、、」
寂しい笑顔で去っていった彼女たちの、辛さが、今になってわかる。
自分の想いだけが、上滑りになっていくのは、、苦しすぎる。

キスに応えてくれた、
久遠と呼んでくれた、

その喜びの裏にある、、不安。
灰色の世界。

どうか、君の心に火を点けて。
不安なんて焼き尽くしてしまう苛烈さで、

愛していると、言ってくれ!

その優しい微笑みは、俺だけに向けていて。




*****
主題やっとでましたよ。
お互い好きだとわかっても、一足飛びに薔薇色にならない世界。
(うちのひねくれ節発動)
まあ、薔薇の色はパステルピンクじゃないflyawayですからね〜




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